ドジャース指揮官　本物のポルシェを要求する？に「NO」大谷翔平は「どんどん居心地が良くなっている」

ナ・リーグ   ドジャース11―2ブレーブス （ 2024年5月4日    ロサンゼルス ）

大谷の会見中にロバーツ監督が乱入（ドジャース公式Xから）

　ドジャースの大谷翔平投手（29）が4日（日本時間5日）、本拠でのナ・リーグ東地区6連覇中の強豪ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席で出場6試合ぶりの一発となる今季8号を放ち、デーブ・ロバーツ監督（51）の日本生まれのドジャース最多本塁打記録を抜いてトップに立った。

　試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の活躍について「ドジャースでどんどん居心地が良くなっているのだと思う。勝つ野球ができていることにエキサイトしている。彼は我々の世代で最高の野球選手の一人になれる可能性を持っている。でも、それ以上に彼のようなアスリートはチームとして栄冠を勝ち取るためにプレーしたい。彼はうちのチームやうちのファンの期待を感じて、それが彼の現在のプレーに反映されているのだと思う。おそらくこれまで以上に野球をしていて楽しいのではないか」と話した。また、「大谷に運転できる本当の車をリクエストするか？」と問われると「NO,NO,NO」と笑った。

　エース右腕タイラー・グラスノーは、7回5安打2失点、10奪三振と好投して両リーグトップタイの6勝目を挙げた。大谷とともにこれまで対戦していた好選手が味方になったことに「（相手なら）気の遠くなるようなものだ。我々はタイラーとも翔平とも対戦している。タイラーは登板するたびに相手を圧倒するし、翔平は過去6年間対戦し、バッターボックスに立つたびにゲームを変える姿を見てきた。そんな2人を擁することができるのは特別だ。今までは敵の立場だけど、味方の方がずっと楽しい」と頼もしげに話した。

　この日の試合前には大谷がロバーツ監督にポルシェのミニカーをプレゼントしていたことが明かされた。大谷は背番号「17」を譲ってくれた同僚・ケリーの妻に高級車で知られるポルシェをプレゼントことで知られる。指揮官は「昨日、贈り物をもらったんだ。私のドジャースのアジア記録を間もなく破ろうとしている選手だ。ポルシェをオフィスに持ってきた彼が素晴らしい小さなポルシェをくれた。彼が車を買ってくれたことは事実。机の上に置いてある」とミニカーであることを種明かし。ほのぼのとするジョークに取材の輪は爆笑で包まれた。

　次の「目標」は、アジア選手最多の崔煕渉（チェ・ヒソプ）の15本塁打となる。指揮官は当初「アジア記録」の認識だったが、記者からの指摘で認識を改めた監督は「翔平はその記録も抜くだろう」と期待していた。