奥原希望 4強!天国の恩師に3連覇を届ける

[ 2021年12月28日 14:44 ]

バドミントン全日本総合選手権第4日 ( 2021年12月28日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

奥原希望
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 各種目の準々決勝が行われ、女子シングルスで東京五輪代表の奥原希望(太陽ホールディングス)が大家夏稀(NTT東日本)に2―0のストレートで勝利し、準決勝に進出した。

 前日の2回戦では大学生相手に第1ゲームを落とした奥原だったが、この日は第2ゲームで逆転を許しながらも7連続ポイントで再逆転。「昨日は点数の取り方が良くなくて、点数の取り方、集中力の持っていき方に気をつけた。2ゲーム目に逆転されたところでの我慢につながった」と納得の表情だった。

 右足首捻挫で10月に手術を受けたことを明かし、「逆を突かれた時の踏ん張りはまだきかない。不安要素」と万全の状態ではない。3連覇まであと2勝に迫ったが、「今日の相手からまた1ステップ、2ステップ、レベルが上がる。3連覇は簡単じゃないと承知の上で、覚悟を持ってコートに立ちたい」と気を引き締める。

 先月、大宮東高で3年間指導を受けた大高史夫さんが亡くなった。奥原は「私がやりたいようにやらしてもらった。私の伸びる、成長できる環境を常に整えていて、ありがたかった」と目に涙を浮かべた。がんと闘病しながら東京五輪を見守った恩師の思いは受け止めている。「どこにいても必ず応援してくれている。大高先生のバドミントン愛に、私たち教え子は負けないように、届けられるようにやっていくだけ」と天国に3連覇をささげる。

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2021年12月28日のニュース