羽生結弦の覚悟 4回転半で五輪3連覇「勝たなきゃいけない」大谷の活躍も「勇気」

[ 2021年12月28日 05:30 ]

エキシビション「メダリスト・オン・アイス」 ( 2021年12月26日 )

演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの22年北京五輪代表に決まった男子で14年ソチ、18年平昌に続く3連覇を狙う羽生結弦(27=ANA)が全日本選手権から一夜明けた27日、オンラインで取材に応じた。同年代の大リーガー・大谷翔平の活躍も力に、前人未到の大技4回転半ジャンプを決めて、男子でギリス・グラフストレーム(スウェーデン)以来94年ぶりの3連覇を目指す。この日はエキシビション「メダリスト・オン・アイス」に出演した。

 「JAPAN」のジャージーに袖を通した瞬間、羽生は弱気な思いは消えたという。3連覇挑戦を決めたのは、26日夜の代表会見直前だった。「ジャージーに腕を通した時に“ああ、これがオリンピックだな”って」。身が引き締まり、腹をくくった。

 「オリンピックってやっぱり発表会じゃない。やっぱ勝たなきゃいけない場所なんですよ、僕にとっては。やっぱり2連覇してることもあるので。2連覇は絶対失いたくないし、だからこそ、また強く決意を持って、絶対に勝ちたい」

 どうしたら勝てるのか。王者の答えは、明快だ。「単純に4回転半をしっかりGOE(出来栄え評価)プラスでつけられる構成にしたい」。フリーではアクセルを含む4回転3種4本を継続。サルコー、トーループよりも難度の高いルッツやループを組み込む選択肢もあるが、「現実的ではない」。全日本と同じ構成にして、幼い頃から夢見た大技完成の総仕上げに入る。

 4回転半と五輪3連覇。孤高の挑戦に、刺激を受ける存在がいる。大リーグ・エンゼルスで投打に活躍しMVPを獲得した大谷翔平だ。同じ94年生まれの27歳。「同年代の選手が今まで史上、一番いい出来の状態を保っている。手術後で本当に大変だったり、前人未到のことを自分で切り開いている」。アスリートとして共鳴する部分があった。「僕もまだ見ぬ世界かもしれないですけど、4回転半というものにある意味、一人で挑み続けているので、本当に勇気をもらっています」と明かした。

 右足首を負傷した今季序盤、自らと深く向き合った。その上で、壁を乗り越える練習法も見えてきた。「僕たぶん今、一番うまいです、間違いなく!」。そう語った羽生はエキシビションでは派手な白い衣装でロック曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を舞った。熱く、激しく。壮大な夢への挑戦が続く。

 ▽全日本選手権男子フリーVTR(26日 さいたまスーパーアリーナ) 羽生は非公認ながら今季世界最高を上回るフリー211.05点、合計点322.36点で2年連続6度目の優勝を飾り、北京五輪代表を決めた。冒頭に自身初めて組み込んだ4回転半に挑戦。両足着氷でダウングレード(3回転半)判定だった。その後は4回転サルコー、トーループ2本などを完璧に決める内容。昨季から継続した「天と地と」を演じきり、「正直、ホッとしている」と語った。

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