ドルフィンズがNFL初の7連敗→7連勝 守備陣がセインツの新人QBブックを8回サック

[ 2021年12月28日 13:56 ]

セインツのQBブックをサックするドルフィンズのセーフティー、ジョーンズ(AP)
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 NFLは27日、ルイジアナ州ニューオーリンズで第16週最後の1試合を行い、ドルフィンズ(AFC東地区)が地元のセインツ(NFC南地区)を20―3(前半10―3)で下して8勝7敗。NFL史上初めてとなる同一シーズンでの7連敗からの7連勝を達成し、AFC東地区首位のビルズ、2位のペイトリオッツ(ともに9勝6敗)に1ゲーム差として残り2試合(タイタンズとペイトリオッツ)に臨むことになった。

 ドルフィンズのQBトゥア・タンゴバイローア(23)は26回中19回のパスを通して198ヤードと1TD。ドラフト全体6番目に指名された新人WRのジェイレン・ワドル(23=アラバマ大出身)は、1985年にジェリー・ライス(49ers)が樹立した新人の1試合最多記録に並ぶ10回のレシーブで92ヤードと1TDをマークした。

 パス守備で今季リーグ9位の守備陣も奮起。セインツの新人QBでこの日がNFLデビュー戦となったイアン・ブック(23)に対して8度のサックを浴びせ、インターセプトも2回記録して(うち1回はリターンTD)つけ入るスキを与えなかった。

 ドルフィンズの今季のQBサック数はこれで45。バッカニアーズとバイキングス(各44)を抜いてリーグ全体のトップに立った。

 セインツは前週に昨季王者のバッカニアーズを9―0で下していたが、そのとき先発したQBテイサム・ヒル(31)や控えQBトレバー・シミアン(30)ら16人が新型コロナ関連の故障者リストに登録されてチームを離脱。本来のエースQBジェイミス・ウィンストン(27)はすでに左膝を手術して今季の出場は絶望となっており、前週までの登録メンバーで残ったQBはブック1人となっていた。

 やむなく過去ジャガーズで73試合の先発経験があるブレイク・ボートルズ(29)を育成枠(プラクティス・スクワッド)から昇格させて迎えたのがこの日のドルフィンズ戦。先発したブックはドラフト4巡目(全体133番目)の指名選手でノートルダム大時代には大学史上最多の30勝(5敗)を挙げるなど大活躍を見せたが、NFLデビュー戦では20回中12回のパス成功で獲得したのは135ヤードにとどまり、8度のサックで54ヤードを失っただけでなく、インターセプトも2度喫するなどプロの壁に跳ね返される結果となった。

 <第16週の結果>
 ▼23日
*タイタンズ(10勝5敗)20―17 49ers(8勝7敗)
 ▼25日
*パッカーズ(12勝3敗)24―22ブラウンズ(7勝8敗)
コルツ(9勝6敗)22―16*カージナルス(10勝5敗)
 ▼26日
バッカニアーズ(11勝4敗)32―6*パンサーズ(5勝10敗)
*チーフス(11勝4敗)36―10スティーラーズ(7勝1分け7敗)
*ファルコンズ(7勝8敗)20―16ライオンズ(2勝1分け12敗)
*ベンガルズ(9勝6敗)41―21レイブンズ(8勝7敗)
ラムズ(11勝4敗)30―23*バイキングス(7勝8敗)
ビルズ(9勝6敗)33―21*ペイトリオッツ(9勝6敗)
*ジェッツ(4勝11敗)26―21ジャガーズ(2勝13敗)
*イーグルス(8勝7敗)34―10ジャイアンツ(4勝11敗)
*テキサンズ(4勝11敗)41―29チャージャーズ(8勝7敗)
ベアーズ(5勝10敗)35―24*シーホークス(5勝10敗)
*レイダース(8勝7敗)17―13ブロンコス(7勝6敗)
*カウボーイズ(11勝4敗)21―7ワシントン(6勝8敗)
 ▼27日
ドルフィンズ(8勝7敗)20―3*セインツ(7勝8敗)
 *はホームチーム

 <プレーオフ進出確定チーム>
 ▼AFC(1)=★チーフス(西地区)
 ▼NFC(5)=★パッカーズ(北地区)、★バッカニアーズ(南地区)、★カウボーイズ(東地区)、ラムズ(西地区)、カージナルス(西地区)
 ★は地区優勝を決めたチーム

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