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関東学生連合・古川大晃 研究と両立 26歳東大院生の挑戦

[ 2021年12月28日 06:00 ]

箱根のキーマン(2)

東大大学院生として初の箱根駅伝出走を目指す関東学生連合・古川
Photo By スポニチ

 東大大学院生として初の箱根ランナーを目指すのが26歳の古川大晃(ひろあき、博士課程1年)だ。熊本・八代高卒業後、1浪を経て熊本大、九州大大学院、東大大学院と進学。関東学生連合チームで箱根路のチャンスをつかんだ異色の経歴の持ち主は「走ってほしいというコメントをSNSなどでもらっているので、走らなければと感じている」とその日を待ち望む。

 今年4月、箱根駅伝出場を視野に九州大大学院から東大大学院へ入学した。箱根駅伝は大学院生の出場も認められており、東大は学部生のチームのほかに院生のチームも予選会に出場する。古川は高校時代から箱根を走る夢があったが、西日本の大学に入学したため一時は断念。「それまでは全日本大学駅伝が一番の大会だったが、幸運なことに関東の大学に来られた」と8年越しの夢に近付いた。

 「なぜ人の後ろを走ると楽なのか」という「追尾走」が研究テーマ。「修士論文から引き続いて走者間での同期を研究している。空気抵抗だけではなく、テンポやピッチが合うと楽なのではないかという仮説を実証している段階です」と語る。

 研究と競技の両立はハードだ。午前8時ごろに研究室に着き、午後10時まで研究漬け。夕方に代々木公園などで2時間程度練習をこなし、研究室に戻るという忙しい日々だが「練習は研究の息抜きみたいな感じ」と充実した表情で語る。

 関東での生活にも慣れてきた。学生寮がある巣鴨からキャンパスの駒場まで12キロを自転車で通学。「田舎にいたときは憧れの場所だった新宿、渋谷などを通るので毎日が観光地巡りのようで楽しい。基礎体力はついてますね」という。

 10人のメンバー入りが確約されているわけではない。予選会の順位は連合チームで14番目。博士課程は3年制のため「今年は難しいかもしれないが、来年、再来年も見据えて頑張りたい」と箱根の道も追究していく。

 ◇古川 大晃(ふるかわ・ひろあき)1995年(平7)10月9日生まれ、熊本県八代市出身の26歳。全日本大学駅伝には熊本大4年、九州大大学院時に日本学連選抜チームで2度出場。21年4月に東大大学院総合文化研究科広域科学専攻の博士課程に入学。これまでのフルマラソン経験は11回。1万メートルの自己ベストは29分8秒79。マラソンは2時間19分15秒。1メートル76、61キロ。

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