日本一曲がらない男 稲森佑貴 ドライバーレッスン【第9回 体重移動のコツ】

[ 2021年3月5日 12:00 ]

体重移動のコツを解説する稲森佑貴プロ(右)
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 第9回のテーマは、曲がらないショットを打つための体重移動についてです。稲森佑貴プロによれば、正しい体重移動はアドレスでのちょっとした工夫で生まれると言います。アベレージゴルファーの場合、右足に体重が多く残ることが多く、それが曲がる原因にもなります。スムーズな体重移動を行うことでボールの曲がりを抑えましょう。進行役は萩原菜乃花さんです。

 萩原 スイング中、体重移動をうまくできない人に対して何かアドバイスはありますか?

 稲森 アドレスでのお尻の位置に注意してみてはいかがでしょう。お尻を落として構えると、バックスイングで体重が右足に乗りにくいんですよ。試しに膝を深く曲げて腰を落としてみましょう。その状態でクラブを上げるとどうなりますか?

 萩原 確かに右足に体重が乗りにくいですね。

 稲森 むしろ左足に体重が多く乗りがちです。その反動でダウンスイングでは右足に体重が多く残ります。これでは正しい軌道でクラブを振れないので、真っ直ぐ飛ばすことができません。アドレスでは、しっかりと上体を前傾させ、腰を高い位置にキープする形をつくりましょう。

 萩原 その形をつくる方法を教えて下さい。

 稲森 (1)直立した姿勢からスタンスを肩幅よりも少し広いぐらいに開きます。ドライバーショットでのスタンス幅です。

 (2)横にしたクラブを両足の股関節に当てます。そのままグイッとクラブを押し込んでみましょう。すると、上体が自動的に前傾します。

 その後で(3)膝を軽く曲げると、腰を高い位置にキープしたまま構えることができます。この構えだとバックスイングでは右足に体重が乗り、スムーズにクラブが上がります。さらに、ダウンスイングでも左足に体重を乗せやすくなります。萩原さん、もう一度試してもらえますか?

 萩原 あっ、ホントに右足に体重がスムーズに乗る感じがします。

 稲森 この構えでもまだ体重を乗せにくいと感じるなら、構えたときに両膝を内側に絞ってみましょう。左右の太腿を内側に回すイメージです。極端に絞らず軽く絞るのがコツです。バックスイングでは右膝が目標の反対側に流れないので、右足に体重を乗せやすくなります。また、ダウンスイングでも左膝が目標方向に流れる動きを防げるので、しっかりと左足に体重を乗せることができます。しかも下半身の動きが安定するので、インパクトで正しい位置にクラブヘッドが戻り、ミート率も高くなります。
 
 萩原 腰の位置を高くキープすると、ボールの見え方も変わりますか?

 稲森 そうですね。多少ボールを上から見下ろす形になるでしょう。ただし、上体が起き上がると、腰の位置が下がるので意味がありません。先ほどの構え方の手順を守りながら、見下ろします。ポイントは、先にボールを見るのではなく、構えたらまず自分の真下に視線を落としましょう。そこからボールへ視線をずらしていくと、腰の高さをキープしたまま見ることができます。いきなりボールを見ると、上体が起き上がりやすいので要注意です。

(取材協力=東京・GMG八王子ゴルフ場)


 ◆稲森 佑貴(いなもり・ゆうき) 1994年(平6)10月2日生まれ、鹿児島県出身の26歳。父・兼隆さんの影響で6歳でゴルフを始め、鹿児島城西高2年時の11年プロテストに合格。14年に出場7試合で賞金シードを獲得。18年国内最高峰の日本オープンでツアー初V。20年同大会で2勝目。得意クラブは1W。15年から5年連続でフェアウエーキープ率1位。1メートル69、68キロ。

 ◆萩原 菜乃花(はぎわら・なのか)1996年(平8)3月19日生まれ、神奈川県横浜市出身の24歳。9歳でゴルフを始め日大高、日大時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは75。現在はフリーアナウンサーとして、ゴルフ媒体や競輪番組などで活躍中。1メートル57。 

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