正代 朝乃山を破り2敗死守で単独トップ 熊本出身初Vへ“王手” 大関昇進の道開けた

[ 2020年9月27日 05:30 ]

大相撲秋場所14日目 ( 2020年9月26日    両国国技館 )

朝乃山(右)を押し倒しで破り、2敗を守った正代(撮影・久冨木 修)
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 関脇・正代(28=時津風部屋)が初優勝に王手をかけた。2場所連続で敗れていた大関・朝乃山(26=高砂部屋)に立ち合いで当たり勝ち、豪快に押し倒した。2敗で並んでいた新入幕・翔猿(28=追手風部屋)が大関・貴景勝(24=千賀ノ浦部屋)に敗れたため、単独トップに立った。千秋楽で翔猿に勝てば、熊本県出身、そして東農大出身では初、時津風部屋では1963年(昭38)名古屋場所の大関・北葉山以来、57年ぶりの優勝が決まる。

 単独トップに立っても、正代に気持ちの高ぶりはなかった。勝ち残りから戻ってきたインタビュールーム。初優勝への意識を問われると「まだですね。明日(千秋楽)になったら意識するかも。単独トップ?特に何も感じなかった」と淡々と答えた。

 気持ちは冷静でも、相撲は迫力満点だった。直近2連敗の朝乃山を立ち合いで圧倒した。右差し封じで左を固めて当たると、大関の体が浮き上がって横を向いた。そこから一気に出て、粘る大関を右の喉輪で豪快に転がした。「思い切り当たれて足も踏み込めたので、休まないように出ることを意識した。素直にうれしい」と会心の勝利となった。

 単独トップに立つのは今年初場所6日目以来2度目。その場所と7月場所は千秋楽まで優勝争いに加わったが、初めて自力で賜杯が抱けるチャンスを迎えた。千秋楽は新入幕の翔猿が相手。当日まで対戦相手を聞かないようにしている正代は「明日で今場所も終わりなんで、思い切り相撲を取れたらいい」と気負いはない。

 力強い相撲内容で、大関昇進の道が開けた。昇進を預かる審判部は、千秋楽に正代について話し合うことを決めた。高田川副部長(元関脇・安芸乃島)は「馬力が付いた。迷いなく真っ向勝負で、好感が持てる」と高く評価。昇進するかどうかについては「明日の相撲を見ての判断」と話すにとどめたが、本割で初優勝を決めれば可能性は高まる。関脇になった春場所から8勝、11勝、13勝なら3場所合計32勝。昇進の目安の33勝には及ばないが、最近では稀勢の里、豪栄道、朝乃山が32勝で大関になっている。正代は3場所の横綱、大関戦が不戦勝を除いて4勝2敗。既に大関にふさわしい結果を残している。

 これまで優勝力士のいない熊本県出身。先々代師匠である元大関・豊山もなし得なかった東農大出身の初優勝にも王手をかけた。所属する時津風部屋は大横綱・双葉山が起こした双葉山道場が起源の名門だ。14日目を終え「たくさんの人が応援してくれている。それに応えられたかな」と話したが、大仕事はもう一番残っている。 

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