正代が横綱目指す上での課題は高腰!?八角理事長「自分の型を作ってほしい。あとは馬力を落とさないこと」

[ 2020年9月27日 18:54 ]

大相撲秋場所千秋楽 ( 2020年9月27日    両国国技館 )

<大相撲秋場所千秋楽>八角理事長から賜杯を授与される正代(撮影・郡司 修)
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 関脇・正代が初賜杯を抱いた。勝てば優勝が決まる翔猿との一番。小兵の相手を見ながら慎重に取った。思い切って攻めてくる相手に、もろ差しになられ土俵際まで押されたが、右からの突き落としで逆転勝ちした。

 今年の初場所、そして7月場所に続く“三度目の正直”での悲願の初V。八角理事長(元横綱・北勝海)は「素晴らしいね。特にこの場所は。初日から内容が良かった。この3場所だけじゃなく、この一年、優勝に絡んだり、いい相撲を取っていた。頑張っていれば、いつか、いいことがあるというのかな。初場所の時は相当落ち込んだと思うけどね」と称えた。

 優勝が決まった直後、NHKのテレビ中継は“パブリックビューイング”を見ながら喜ぶ地元熊本の人たちの姿を映し出した。「本人はうれしいけど、地元の人もうれしいだろうね。この人たちを見ていると、自分の初優勝の時もこういう感じでやってもらったから、なつかしいね」と振り返った。

 打ち出し後、審判部は正代の大関昇進を諮る理事会の招集を八角理事長に要請した。最近は両横綱もケガが多くなり、以前のような安定感はなくなってきている。日本人横綱誕生に向け貴景勝、朝乃山の2大関に加え、今後は正代にかかる期待も大きくなっていく。八角理事長は正代がさらに上の番付を目指す上での課題について「高腰というのはずっと指摘されているけど、その辺のところだろうね。直せといっても、本人は直らないと思うからね。これで、もっと上(横綱)というのはなかなか難しいと思うけど、自分の型というのかな、オレはこういう型だ、というのを作ってほしいよね。周りはとやかく言うけれど…とね。あとは馬力を落とさないことですよね」と指摘していた。

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2020年9月27日のニュース