羽生「金」プログラムに回帰“楽しむスケート”から勝負優先 自信の演目で3月世界選手権へ

[ 2020年2月3日 05:30 ]

羽生は平昌五輪と同じプログラムに変更する
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 フィギュアスケート男子の羽生結弦(25=ANA)が6日開幕の四大陸選手権(ソウル)から、ショートプログラム(SP)、フリーとも冬季五輪2連覇を達成した2018年平昌大会で使用したプログラムに戻すことが2日、関係者への取材で分かった。SPはショパンの「バラード第1番」、フリーは映画「陰陽師」の曲を使う「SEIMEI」となる。

 1日には国際スケート連盟(ISU)の公式サイトに記載されているプロフィルが更新され、五輪プログラムへの回帰が明記されていた。バラード第1番は通算4季目、SEIMEIは同3季目。羽生のシーズン途中での演目変更は珍しい。

 平昌五輪後はSPでジョニー・ウィアー氏(米国)が滑った「秋によせて」を、フリーではエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)の演目をアレンジした「Origin」を2季連続で滑った。当初は勝ち負けへのこだわりは薄かった。「初心に帰って、スケートを楽しみたい」という思いが憧れの選手の曲を取り入れた理由だった。しかし、昨季の世界選手権、今季のグランプリ(GP)ファイナルでネーサン・チェン(米国)に敗れていずれも2位。昨年末の全日本選手権でも2位と優勝を逃し続け、闘志が湧いてきた。

 「バラード第1番」と「SEIMEI」は15~16年シーズンに当時の世界最高得点を連発し、平昌五輪シーズンにも採用した自信の演目。四大陸選手権にチェンは出場しないが、3月の世界選手権(モントリオール)で世界王座を奪回するために勝負プログラムへの変更に踏み切った。

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