国枝 35歳“改革”で4大大会23個目タイトル 東京パラへ弾み

[ 2020年2月3日 05:30 ]

テニス 全豪オープン最終日 ( 2020年2月2日    メルボルン )

優勝しトロフィ―にキスする国枝(AP)
Photo By AP

 車いすの部の男子シングルス決勝で第1シードの国枝慎吾(35=ユニクロ)が16年リオ・パラリンピック金メダルのゴードン・リード(28=英国)に6―4、6―4で勝ち、2年ぶり10度目の優勝を果たした。現行の4大大会で通算23個目のタイトル。女子シングルス決勝は第2シードの上地結衣(25=三井住友銀行)がアニク・ファンクート(29=オランダ)を6―2、6―2で下し、3年ぶり2度目の優勝。4大大会で男女同時制覇は18年全仏オープン以来で、東京パラリンピックのシーズンで好発進した。

 優勝杯を力強く掲げた。真夏のハードコート。東京パラリンピックと似た環境で4大大会通算23度目の優勝を飾った国枝は「年々自分のテニスが良くなっている。37になっても40になっても今がベストと言えるように努力を怠らずにやっていく」と力を込めた。今月21日に36歳となるが、向上心が衰えることはない。パワー化が進む車いすテニスに対応するため、両ハンドのショットを改良してきたことが結実した。

 3連覇を狙った16年リオデジャネイロ・パラリンピックは、同年4月に右肘手術を受けた影響もあり、準々決勝で敗退。その後は肘に負担のかからない打ち方を研究して、フォームの改良を重ねた。技術面だけでなく、コーチと車いすも替え、食生活も改善。直線的な強い球を打てるスタイルに進化した。スイングの改造はケガのリスクも伴うが「年を重ねて経験と知識が増え、アイデアが豊富なのが若い時との違い」と言う。

 この試合でも左利きで28歳のリードが放つ強打に負けなかった。第1セットは1―4と押されたが「打ち合いを望んだ」と真っ向勝負を挑み、第2セットも1―3から巻き返しに成功。9回以上のロングラリーは9度のうち8度もものにし、しぶとさでも上回った。昨年は4大大会で無冠に終わったが、今年は2大会ぶり3度目の優勝が懸かるパラリンピックへ最高のスタート。「いいスタートを切れた。ライバルも多いので気を抜けないが、引き離せるようにしたい」と視線を上げた。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年2月3日のニュース