小椋“設楽超え”ハーフで日本新! 男子マラソンに“伏兵”出現 五輪ラスト1枠が熾烈に

[ 2020年2月3日 05:30 ]

香川・丸亀国際ハーフマラソン ( 2020年2月2日    Pikaraスタジアム発着 )

時計の前で笑顔を見せる小椋                               
Photo By スポニチ

 男子は一般参加の小椋裕介(26=ヤクルト)が1時間0分0秒の日本新記録をマークし、2位となった。17年9月に設楽悠太(28=ホンダ)が出した1時間0分17秒の記録を17秒塗り替えた。青学大の箱根駅伝初Vメンバーは筋力トレーニングと厚底シューズの相乗効果で自己ベストを一気に2分3秒更新。東京五輪マラソン代表最後の1人を争う東京マラソン(3月1日)のダークホース候補に名乗りを上げた。設楽は1時間0分49秒の6位だった。

 東京五輪マラソン代表争いに思わぬ伏兵が登場した。青学大の箱根駅伝初優勝メンバーとして名は知られていた小椋だが、今大会はノーマーク。レース終盤に設楽や強力な海外勢を抜き去り、会場を驚かせた。

 「1時間1分台が目標だった。まさか1時間ジャストとは思わなかった。びっくりしてます」

 一気に2分3秒もタイムを塗り替えた裏には“脱青学大”の練習があった。契機となったのは昨年4月、ハンブルクでの2時間40分50秒という大失敗レース。同じ試合に出場した同僚の高久龍が自己ベストを更新した姿に「同じ生活をしているのに高久さんは体が絞れていた。マラソンには筋力が必要だと思った」と一念発起した。

 青学時代で培ってきた「青トレ」といわれる体幹トレーニングだけではなく、昨年5月からはアウターマッスル(表層筋)も強化した。トレーナーに師事して15種類のメニューを実行。お尻やハムストリングスなどを鍛えて体重は2キロ増え、昨秋ごろからトラックで自己ベストが出た。「青学時代の練習に固執していた部分があった。一つ前に進むという意味で、精神面の脱青学大という感じです」という。

 フィジカル強化があってこそ、今大会前に東京五輪での使用が正式に認められたナイキの「厚底シューズ」が生きた。小椋は足が勝手に前に出るとも言われる厚底シューズに昨年11月から履き替えた。これまでとは負担のかかる場所が違うといい「骨盤周りやお尻に負担がくる。筋力がないと体がぶれてケガにつながる」と分析。意図せぬフィジカル強化が奏功した形となった。

 五輪切符が懸かる東京マラソンにも一般参加で挑む。自己ベストは2時間12分10秒で、日本陸連が設定した2時間5分49秒とは大きな開きがあるが、18年には設楽が丸亀で2位に入った後に出場した東京で日本記録を更新しただけに「可能性は信じたい」。3月末には青学時代の後輩との挙式が控えているといい、花を添えるには絶好のタイミングだ。番狂わせが起きる予感は十分にある。

◆小椋裕介(おぐら ゆうすけ)
 ★生年月日 1993年(平5)4月16日生まれ、北海道出身の26歳。札幌山の手高卒。
 ★サイズ 1メートル73、61キロ。
 ★大学時代 青学大3年時の15年に大学史上初となる箱根駅伝総合優勝。7区区間賞で大きく貢献した。プロランナーの神野大地は同期でライバル。
 ★イチ推し ヤクルトの製品ではミルミルS。
 ★主な実績 15年光州ユニバーシアード・ハーフマラソン金メダル。青学大後輩の一色恭志とワンツーフィニッシュした。
 ★視力 0.01でレースでは度入りのサングラスを愛用。目が悪いため外すのは決まってゴール直前。
 ★自己ベスト 1万メートルは28分8秒80、マラソンは2時間12分10秒。


 ▼4位藤本拓 元日の駅伝後は練習できていなかったので苦しいレースになると思っていた。想定外のタイム。1週間後もハーフがあるので故障で練習が途切れないようにケアしたい。(従来の日本記録より11秒早い1時間0分6秒で日本勢2番手)

 ▼青学大原晋監督 今日は青学勢最高の1日でした。別大マラソン吉田あっぱれの3位!2・08・30 小椋丸亀ハーフ日本新!神奈川ハーフ宮坂優勝!監督うれしくてたまんないな…幸せホルモン全開!(ツイッターから)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年2月3日のニュース