男子400㍍“リレー侍” アジア新37秒43で2大会連続銅 サニブラ「来年に向けいい流れがつくれた」

[ 2019年10月7日 05:30 ]

陸上 世界選手権第9日   男子400㍍リレー 2大会連続銅 ( 2019年10月5日    ドーハ・ハリファ国際競技場 )

男子400メートルリレーで銅メダルを獲得し笑顔の(右から)サニブラウン、桐生、白石、多田(撮影・小海途 良幹)
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 男子400メートルリレー決勝は多田修平(23=住友電工)―白石黄良々(23=セレスポ)―桐生祥秀(23=日本生命)―サニブラウン・ハキーム(20=米フロリダ大)の日本が37秒43のアジア新記録をマークして2大会連続の銅メダルを獲得した。この結果で東京五輪の出場権も確保。前回ロンドン大会では金メダル相当の好記録だったが、世界歴代2位の37秒10だった米国、英国には及ばなかった。男子マラソンは4度目出場の川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)が2時間17分59秒で過去最低の29位と惨敗した。

 1本の矢では個人種目の決勝に進むことができなくても、日本が誇る“4本の矢”がそろえば強国相手に折れることはない。アンカーのサニブラウンは言う。「もう少し良い色が欲しかったけどアジア記録で日本記録。来年に向けていい流れがつくれた」。サニブラウンが加入したリレー侍が世界に肉薄した。

 安全策でバトンをつないだ予選から一変。攻めのリレーを展開した。3走の桐生は「予選は軽く出てたけど、それはやめて。思い切り出ていいよ」とサニブラウンと約束をした。ミスを犯す危険を承知であえてぎりぎりまで突っ込んだ。米国を追い、英国と争いながらバトンを受けたサニブラウンは終盤競り負け「やっぱりあいつら速い」と漏らしたが、「みんなバトンをしっかり渡してくれるので信じて走れる。謎の信頼感があるんですよね」と振り返った。

 2年前のロンドン。世界選手権で史上初の銅メダルを獲得したメンバーの中にサニブラウンの姿はなかった。連戦の疲労が脚への負担となっていたため出場を回避したが、実はサニブラウン自身はコーチに「大丈夫」と痛みを隠して直前まで出場するつもりだった。コーチ陣が脚の状態を冷静に判断して大事には至らなかった。そんな熱いハートの持ち主は3年越しのリレーを終え「いい経験」と語った。

 世界選手権ではアンカー限定だったが、東京五輪では2走起用も十分にある。最大120メートル近く走ることができるエース区間でサニブラウンを使うことができれば日本にとって大きなプラスだ。土江寛裕五輪強化コーチも「大きな一つのオプション」と認める。

 各国がバトンパスに力を入れるなど表彰台のボーダーラインは高まっているが、地元開催の五輪で我が物顔をさせるつもりはない。サニブラウンは「そういえばウイニングランしてないっすね…来年リレーでできればいいですね」。来年8月、大歓声を浴びるイメージは出来上がっている。

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