来日中のロケッツのGMが渦中の人に! 香港を擁護して中国が激怒 ハーデンは謝罪

[ 2019年10月7日 16:41 ]

香港を擁護するツイートで中国から非難されているロケッツのモーリーGM(AP)
Photo By AP

 NBAジャパンゲームズ(プレシーズン)のために来日しているNBAロケッツのダリル・モーリーGM(47)が、中国政府やバスケットボール関係者に加え、中国のスポーツ関連企業や数億人といわれるNBAファンから“集中砲火”を浴びる事態となり、ティルマン・フェティータ・オーナー(62)から「彼がチームについて話すことはない」と事実上の職務停止を命じられた。

 発端は同GMが中国政府に抗議するデモが続く香港情勢について「自由のために戦え。香港を支持する」とツイートしたこと。NBAはビジネス上、中国とは密接な関係にあり、中国バスケットボール協会の姚明会長(39)も元ロケッツの選手であることから、たちまち“炎上”してしまった。

 同GMは7日になってそのツイートを削除した上で「ロケッツのファンや中国にいる私の友人たちを怒らせるつもりはなかった。私はいつも中国のファンやスポンサーのサポートに感謝している。だから憤慨した方々がさらに怒ったり誤解を重ねていくのは本意ではない。私のツイートはロケッツやNBAを代表するものではない」と弁明。しかし姚明氏は「ロケッツとの関係を打ち切る」と強行姿勢をのぞかせ、ヒューストンにある中国の領事館側も不快感を表明。AP通信によればNBAと5年、15億ドル(約1600億円)の契約を締結している中国のIT系企業、テンセント社や地元のテレビ局も「ロケッツの試合は放送しない」という厳しい姿勢をのぞかせた。

 中国ではレイカーズ対ネッツのプレシーズン・ゲームが10日に上海、12日に深センで開催されるが、NBAの関係者は対応に苦慮。NBAではこの騒動が起こったあと「モーリーGMが我々の友人たちを怒らせてしまったことは残念でならない。その一方で、彼はそのツイートがロケッツやNBAを代表しているものではないことをはっきりさせている。我々は中国の文化と歴史を尊重している。だから我々の存在を文化の橋渡しや、人々を団結させることに利用してほしい」という声明を発表して事態の収拾に努めている。

 さらにジャパンゲームズに出場するロケッツのジェームズ・ハーデン(30)は「我々は謝罪します。中国を愛しています」と発言。チームの代表者の行き過ぎた行為に対して、チームの大黒柱が頭を下げるという異例の事態になった。
 
 モーリーGMはノースウエスタン大でコンピューター・サイエンスを専攻し、マサチューセッツ工科大(MIT)のスローン・マネジメントスクールでは経営学の修士号を取得。スポーツの民間データ専門会社を経て、2006年にロケッツのGM補佐、そして翌年にGMに昇進した。データを分析するアナリストとしては有能で、3点シュートを多用する現在のNBAでの主流になった戦術を提唱した人物としても知られている。

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