ニュージーランド、ナミビア相手に11トライ71得点 今大会最多を更新

[ 2019年10月7日 05:30 ]

ラグビーW杯2019   ニュージーランド71-9ナミビア ( 2019年10月6日    味スタ )

後半、ボールを持ち突破をはかるジョーディー・バレット(撮影・井上 徹) 
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 3連覇を狙うニュージーランド(NZ)がいずれも今大会最多の11トライ71得点でナミビアに大勝した。代表で初めてSOを務めたジョーディー・バレット(22)の21得点などで3連勝を飾り、勝ち点14でB組首位に立った。C組のフランスはトンガを23―21で破り、3連勝で決勝トーナメントへ進出。B組のナミビア、C組のアルゼンチン、トンガ、米国は敗退が決まった。

 後半は自在なパス回しとランニングでナミビアを圧倒。勝ち点10のイタリア戦を残すため8強入りは決まらなかったが、NZは出場20チームの中で別格の攻撃力を見せつけた。

 ダブル司令塔のボーデン・バレットとモウンガを休ませ、2日のカナダ戦ではWTBで1トライのジョーディー・バレットをSOで使うテスト的な布陣。最初のキック2本を外した後、給水係の兄ボーデンから「前向きにいこう」とアドバイスされたジョーディーはゴールキック8本を決め、後半35分には自らトライをマークして21得点。「1つ決めてから楽に蹴られた。競っていた時間帯も挑戦を楽しんだ」と、笑顔を浮かべた。ハンセン監督も「本職ではないのに、よくやった」と評価した。

 肩のケガから復帰したロックのレタリックを30分だけプレーさせるなど決勝トーナメントへ着々と準備を進める。準々決勝では日本と対戦する可能性もあり、2トライを挙げたベテランFBのB・スミスは「日本は凄くいい戦いをしている。まずイタリア戦に集中するが戦えたらいいね」と話した。


 《ナミビアの善戦に称賛の拍手》 王者相手に善戦し、4万8354人の観衆から称賛の拍手を浴びた。全員がタックルや密集で体を張り、SHスティーブンスが3PGを決めて前半30分の時点で9―10と1点差。後半は一方的な展開になったものの、デービス監督は「選手たちを誇りに思う。点差はついたが、ボロ負けしたとは思っていない」と胸を張った。カナダとの最終戦(13日)でW杯初勝利を目指す。

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