照ノ富士 復帰場所で7戦全勝も「自分の中では物足りない」

[ 2019年3月22日 13:07 ]

大相撲春場所13日目 ( 2019年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

照ノ富士(奥)は豪快な押し倒しで7戦全勝
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 両膝の負傷などで西序二段48枚目まで番付を落とした元大関の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が4場所連続全休からの復帰場所で7戦全勝とした。西序二段84枚目の佐田剛(20=境川部屋)との全勝対決は、立ち合いで右から張って左四つに組み止め、最後は力強く押し倒した。

 「思い切って体を使おうと思っていた。ここまで体を使った相撲が一番も取れていなかったから」。体力差を生かしての圧勝だったが、「自分の中では物足りないというのもある」と納得できる相撲ではなかった。

 同じモンゴル出身で鳥取城北高の後輩でもある西序二段15枚目の狼雅(20=二子山部屋)が三段目力士との対戦で勝って7戦全勝としたため、千秋楽は照ノ富士と狼雅の優勝決定戦が行われる。「あと一番。優勝が目標じゃない。幕内に上がるのが目標。無事に千秋楽を終えたい」と気負わずに決定戦に臨む。

 序ノ口デビューとなった初場所で全勝優勝を飾った狼雅は、これで14連勝。「先場所よりみんな強かったから緊張した。(全勝できて)うれしい」と喜んだ。先輩の照ノ富士には高校時代に胸を借りたこともあり「すごく緊張している。元大関なので、全力でいきます」と話した。

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2019年3月22日のニュース