貴景勝“大関昇進ノルマ”へあと1勝!気持ち切り替え3連敗免れた

[ 2019年3月22日 19:34 ]

大相撲春場所13日目 ( 2019年3月22日    エディオンアリーナ大阪> )

大相撲春場所13日目、貴景勝(右)は押し出しで高安を破る (撮影・奥 調)
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 関脇・貴景勝が大関・高安を電車道で押し出して9勝目を挙げ、大関昇進の目安となる10勝以上に“マジック1”とした。立ち合いで高安の胸元めがけてぶちかますと、休まず猛攻。突き放してはすぐに追いかけ、合計3度の突きで初優勝を狙う大関を3秒5で仕留めた。

 白鵬、豪栄道に連敗。3日ぶりの白星に歓声が沸いた。日頃からファンの期待を感じながら土俵に上がる男は「良かった。喜んでもらえて。お客さんの気持ち、自分に気持ちにも応えたいし」と安どの表情を浮かべた。

 昇進ノルマが最低10勝とはいえ、3連敗すればムードは下降線をたどる。前日、3場所ぶりに連敗したことについて、「自分でもそんなに強くないと分かっているし、甘くないとも分かっていた」と振り返った。自分を見つめ直し、気持ちを切り替えて9勝目を挙げた。

 これには阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)も「本当に緊迫した場面で、ああいう相撲を取れるのは素晴らしい」と称賛。ただ、昇進目安となる三役で直近3場所の合計33勝に到達したが、「あと2日見てから」と慎重な姿勢を示した。

 息を吹き返した若武者は「気持ちを最大限に高めてそれで負けたらどうやったって無理」ときっぱり。勝てば“当確”となる14日目の逸ノ城戦も変わらぬ精神で立ち向かう。

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2019年3月22日のニュース