八村「一流の態度や姿勢を見せてきた選手」イチローイズム継承誓う

[ 2019年3月22日 16:34 ]

バスケットボール男子全米大学選手権(NCAAトーナメント)1回戦   ゴンザガ大 87―49 フェアリー・ディッキンソン大 ( 2019年3月21日    米ユタ州ソルトレークシティー )

チームを引っ張った八村塁(AP)
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 西部地区第1シードのゴンザガ大の八村塁(21)はNCAAトーナメント初戦で25分プレーし、両軍最多の21得点、8リバウンドで大勝に貢献した。23日の2回戦ではベイラー大と対戦する。

 試合開始から八村はインサイドで積極的に攻めた。前半開始49秒、オフェンスリバウンドからシュートを狙ってファウルを誘い、フリースローを2つ沈める。2分18秒でもオフェンスリバウンドからファウルを誘ってフリースロー。「審判も僕が誰かは分かっている。そういう中で、吹いてくれるところは吹いてくれた」。ディフェンダーが待ち構えていてもサイズやスピードを駆使し、シュートを狙った。前半だけでチームの3分の1にあたる11本のシュートを放ち、14得点。エースとして、アグレッシブで力強いプレーでけん引した。

 「この前の試合(敗れたウエストコーストカンファレンス決勝)で、僕の持ち味はそういうのだと改めてわかった。きょうは最初から見せていこうと思いました」。

 開始直後はフィールドゴールが入らなかったが気にせず、「久しぶりの試合なので最初はそんなもの。チームとしても僕が積極的に行かないと成り立たない。僕にはその責任がある」と言い切った。八村が引っ張ったゴンザガ大は前半を53―17と大量リード。後半10分43秒、74―36と勝負がついたためベンチに下がった。「NCAAトーナメントに出てくるチームなので、そこらへんの弱いチームではない。その中で、この点差でしっかり勝ててよかった」とほほえんだ。

 八村は21日に引退したMLBマリナーズのイチローについても言及した。「一流の態度や姿勢を見せてきた選手で、スポーツの歴史を積んできた。そういう人が引退されて、これからの若い人が続いていくというのが、日本のスポーツ界で大事なんじゃないか」。MLBで殿堂入り確実と言われるイチローは、6月のNBAドラフトで1巡目指名が確実な八村にとってあこがれであり、大きな目標。「凄く努力しているとか、イチローさんのスポーツに対する姿勢が好きだった」。イチローイズムを継承し、自身はNBAにおける日本人開拓者として新たな道を切り開く。

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2019年3月22日のニュース