上田桃子 ツアー14勝目へ好スタート「集中力、決断力、対応力、どれもしっかりできた」

[ 2019年3月22日 23:29 ]

女子ゴルフ Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント第1日 ( 2019年3月22日    大阪府茨木市 茨木国際ゴルフ倶楽部 6219ヤード、パー71 )

好スタートを切った上田桃子(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 2017年の賞金女王・上田桃子(32=かんぽ生命)が4バーディー、2ボギーの69をマークし、首位に1打差の2アンダー、2位と2007年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(スポニチ主催)以来となるツアー14勝目へ好スタートを切った。自身初の2週連続優勝を目指す2017年の賞金女王・鈴木愛(24=セールスフォース)、タイ出身のツアールーキー、S・ランクン(19)の2人が上田と並ぶ2位発進。元世界ランク1位の韓国・申ジエ(30=スリーボンド)が3アンダーで首位。悲願のツアー初優勝を目指す“黄金世代”小祝さくら(20=ニトリ)ら3人が首位に2打差の1アンダー、5位グループにつけている。

 2007年にミズノクラシック(現TOTOジャパンクラシック=スポニチ主催)などツアー5勝を挙げてツアー史上最年少の21歳156日で賞金女王に輝いた上田は翌2008年から主戦場を米国に移した。夢だった米ツアー挑戦を前に世界で戦う心構えなどを学んだのがイチロー関連の書籍だった。ゴルフは言うまでもなくスポーツでは常識となっている「ルーティン」という概念もイチローを手本に普段の生活や実際のゴルフシーンに取り入れたという。

 前夜、その憧れのイチローの現役引退をテレビで知った。イチロー最後の大リーグの公式戦をイチローがベンチに下がった後の9回途中まで観戦し、その最後の勇姿を目に焼き付けた。そして、自身のインスタグラムに「変わらないかっこよさ、変わらない強さ。目に見えぬたゆまぬ努力と孤独な時間も沢山だったと思いますが、これからのイチローさんの姿もまた楽しみにしています」とコメントした。

 衝撃の大ニュースから一夜明けた22日に行われた大会初日には風速7メートルの強風が吹いた。パー71のコースで平均ストロークは74・5327。メジャー競技をもしのぐ難条件の下、上田は参加108人中ただ1人パーオン率100パーセントを達成。驚異のショットコントールで4バーディーを奪い、1年5カ月ぶりの復活優勝へ向け、絶好の位置につけた。

 「1日を通していい集中力でプレーできたと思います。距離感が合わなかったところもありましたが、そこでも対応力を見せることができました。集中力、決断力、対応力、どれもしっかりできたと思います。風にうまく当てたり、乗せたり、そういうゴルフは得意な方なので」

 3パットのミスでたたいた2個のボギーは誤算だったが、国内屈指のショットメーカーとライバルの誰もが認める上田らしいゴルフを展開。風を操りながらグリーンの上にあるわずか5~7ヤードの“安全地帯”に巧みにボールを運んでいった。

 「あれだけ凄い人でも最後の日、最後の打席っていうのは打ちたい気持ちが大きかったと思うんですけど、気持ちでどうこうなる世界じゃないですし、勝負の世界というのはこれだっていうのを感じました」

 最後の打席で一塁に全力疾走するイチローの姿からは「勝負の厳しさ」を学んだという。残り2日間、上田が申ジエ、鈴木愛ら強敵を相手にどのような勝負を展開するか、楽しみだ。

続きを表示

「大坂なおみ」特集記事

「羽生結弦」特集記事

2019年3月22日のニュース