張本2冠に王手 木造と組み男子ダブルス初優勝もVパフォーマンスには不満

[ 2019年1月19日 20:03 ]

<男子ダブルス決勝>勝負どころでのポイントに「チョレイ」を炸裂させる張本智和(撮影・井垣 忠夫)
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 卓球の全日本選手権第6日は19日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われ、男子ダブルスで張本智和(木下グループ)木造勇人(愛知工大)組が松山祐季・高見真己(愛知工大)組に3―2で競り勝ち、初優勝を飾った。

 張本がシングルス、ダブルスの2冠に王手をかけた。6度にも及ぶマッチポイントの末に栄冠をつかむと感情が爆発。「何回負けかけたか分からない。木造さんに助けてもらいました」と相棒と激しい抱擁を交わして健闘をたたえ合った。

 試合前日には優勝後のパフォーマンスを考えていたという張本だったが「飛び乗るか、余裕があれば木造さんを持ち上げたかった。あんなに厳しい試合だったので抱きつきました。理想は持ち上げたかった…」と自身のパフォーマンスに不満も漏らした。

 大会前の練習は4日間だけだったが、準決勝では前回優勝の水谷隼・大島祐哉(木下グループ)組を1ゲームを落としただけで一蹴。熟練ペアを下した若き2人が一気に頂点まで駆け上がった。

 中学2年からペアを組み、代表チームで張本が最も信頼する先輩が木造だという。「4歳離れているんですが、一番親しい。うるさい後輩かも知れないが代表では一番信頼しています」と張本が言えば、木造は「うるさい後輩ですが、張本から見習うことも多い。勉強させていただきます」と冗談も言い合えるほどの間柄だ。

 最終日の20日はお互いに準決勝を勝ち上がれば決勝で対戦が実現する。「(準決勝で対戦する)水谷選手の研究をして良いイメージで試合に臨みたい。勝って張本と決勝をやりたい」と木造。張本は「決勝で木造さんとやりたいですが、“今日の友は明日の敵”。勝って優勝したい」と優勝の余韻に浸ることなく、連覇に向けて切り替えていた。

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2019年1月19日のニュース