【玉ノ井親方 視点】前に出る流れがいい阿武咲 ライバルVで闘争心に火

[ 2019年1月19日 08:16 ]

大相撲初場所6日目   ○阿武咲―隠岐の海● ( 2019年1月18日    両国国技館 )

隠岐の海(右)を攻める阿武咲(撮影・大塚 徹)
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 平幕の阿武咲が全勝を守り、気を吐いている。隠岐の海戦は向こうが左を差すような形で当たってきたところを、下から押し上げて押し切った。今場所は前に出る圧力があり、攻める形がうまくつくれている。右膝のケガで十両に落ちて、そこから少しずつ復調してきた。先場所に比べても動きがいいし、相手も見えている。何より足がしっかり前に出ているのがいい。

 先場所、同学年のライバルの貴景勝が幕内で優勝したことで、闘争心に火が付いたのではないか。相手に差されても、おっつけながら力を出させないようにすることができるし、いろんな内容の相撲が取れる器用な力士。以前はまわしを取ったりすることもあったけど、今は当たってから前に出る相撲に徹している。その方が流れはいい。このまま全勝の横綱に食らい付いていってほしいよね。(元大関・栃東)

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2019年1月19日のニュース