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稀勢 地元土俵入り計画、4月茨城巡業で“最後の雄姿”を

[ 2019年1月19日 05:30 ]

大相撲初場所6日目 ( 2019年1月18日    両国国技館 )

今年4月常陸大宮市で開催予定の春巡業のチラシ
Photo By 提供写真

 16日に引退した元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32=田子ノ浦部屋)の出身地である茨城県が、4月の春巡業での横綱土俵入り実施に向けて動きだすことが18日、分かった。茨城県では常陸大宮市(14日)、水戸市(29日)の2カ所で春巡業の興行が予定されている。過去には貴乃花らが引退後に巡業で横綱土俵入りを披露した例があり、常陸大宮市では日本協会に嘆願書を提出する準備を進める。なお、6日目を終え横綱・白鵬と平幕・阿武咲の2人が無敗を守り、横綱・鶴竜は右足首痛のため休場した。

 第72代横綱の“最後の雄姿”を見るために、地元・茨城県が動き始めた。常陸大宮市では4月14日の興行に向けて、昨年10月からチケットの販売を開始している。告知ポスターには稀勢の里を含む3横綱、3大関が並んでいるが、郷土の横綱は引退を表明。現役力士として参加することは不可能になったが、簡単には諦めきれなかった。

 常陸大宮市の関係者は「稀勢の里関が来ていただけるなら、これ以上にうれしいことはない。できることなら横綱土俵入りをやってもらいたい」と熱望した。さらに同市の興行に協力している茨城県相撲連盟の幹部は、土俵入りの実施を日本相撲協会へ打診する考えを示し、「巡業部に連絡を取りたいと思う。必要ならば嘆願書を提出します」と話した。

 春巡業は例年、茨城県でも興行が行われており、常陸大宮市、水戸市とも17年に開催している。稀勢の里は同年初場所後に横綱に昇進し、春巡業は横綱として凱旋する予定だった。だが、新横綱優勝を飾った春場所で左大胸筋などを負傷し、治療を優先するために春巡業は全休。楽しみにしていたファンは郷土の横綱に会えずじまいに終わっている。土俵入りだけでも参加が実現すれば、3年越しの再会となる。

 引退後の横綱が巡業で土俵入りをする「御礼奉公」は過去にも例はある。1974年夏巡業では北の富士、琴桜、2000年春巡業では若乃花、03年春巡業では貴乃花、同年冬巡業では武蔵丸が行っている。北勝海は1992年の海外公演でスペインとドイツで雲龍型を披露した。貴乃花の03年当時は、相撲人気の低下や不況の影響で巡業は盛り上がりに欠けていた。その打開策として、巡業部が引退したばかりの貴乃花に要請し、土俵入りが実現している。今回は地元から湧き上がった御礼奉公。地元の声が相撲協会を動かすことができるか注目だ。

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