卓球界にまた新星!14歳美悠、17年女王美宇破り8強

[ 2019年1月19日 05:30 ]

卓球全日本選手権 第5日 ( 2019年1月18日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

卓球界に14歳ニューヒロイン!!平野美宇を破り8強に進出した木原
Photo By 共同

 「みゆう」が「みう」を撃破した。女子シングルス5回戦で、木原美悠(14=エリートアカデミー)が、平野美宇(18=日本生命)に4―1で勝利を収めた。中学2年が、“元寮の同部屋の先輩”で、3年連続決勝進出の2年前の女王を撃破。同日の6回戦も突破し、8強入りを果たした。才能あふれる10代がひしめく卓球界に14歳の新スターが生まれた。

 また新たな卓球少女が現れた。2年前の女王の平野を、中学2年の木原が破った。第1ゲームを3―11の大差で落としてから、逆転で金星を挙げた。

 「平野美宇選手のところまで勝ち上がって、勝つことを大会前の目標にしていました。それがかなってうれしいし、信じられない」

 ボーイッシュな髪形の14歳は声を弾ませた。まさかの5回戦敗退となった平野が「凄く分かりづらかった」と悔やんだサーブで崩した。同じ腕の振りから長短、緩急、左右の変化をつけた。「向かう気持ちでやった」という2ゲーム目を12―10で取ると、攻撃型の世界ランキング9位に4ゲーム連取した。

 福原愛さん、平野・伊藤の“みうみま”と同じように、幼い頃から英才教育を受けた。父・博生さんが営む卓球教室で、4歳からラケットを握った。1日4時間、打ち込んだ。

 兵庫県明石市の木原家と言えば、有名な卓球一家。兄・翔貴さん(日本ペイントコーチ)は、サーブ巧者で知られ、ジュニアから活躍。その6歳上の兄に技術を教え込まれた。

 「サーブは自分にとって一番得意なので。平野選手との試合でも効いていると思った」

 張本智和の妹・美和が小4で2勝を挙げ、大会序盤戦の話題をさらった。木原も初出場の小5で3勝し、大器の片りんをのぞかせた。だが、現在1メートル65ある体格からか、フットワークに課題があった。

 中1から、エリートアカデミーへ進んだ。トレーニングに着手し、「動けるようになった」と実感。足を使ってフォア側に回れるようになったことが、平野戦での好レシーブにつながった。女子日本代表の馬場美香監督は「フォアの強化ができている。以前は動きが弱かったけど」と俊敏性アップを認めた。

 4歳上の平野は実は、“姉弟子”だ。同じエリートアカデミー育ちで、寮では4人1組の同部屋だった。先輩は遠征が多かったため、1年ほどの同居は「ほとんど会わなかった」というが、目標にしてきた。

 同日の6回戦も勝ち、8強に進んだ。19日の準々決勝はカット型の佐藤瞳と対戦する。「ここまで残ったので、最後まで諦めずに優勝を目指したい」。最年少優勝は、平野の16歳9カ月。再び背中を追う。

 【木原 美悠(きはら・みゆう)】

 ☆生まれ 2004年(平16)8月3日生まれ、兵庫県明石市出身の14歳。

 ☆サイズ 1メートル65。利き腕は右。

 ☆タイプ 右シェーク裏表前陣攻守型。

 ☆競技歴 元卓球選手で卓球教室を運営する父の下で4歳から卓球を始める。小学校時代は毎日4時間の猛練習を行った。姉と兄も卓球選手。17年から東京都北区のJOCエリートアカデミーに入校。

 ☆戦績 11年に全日本選手権バンビの部で優勝。17年世界ジュニア選手権では団体準優勝。18年スロベニアオープンダブルス準優勝。

 ☆世界ランク 最高79位。現在は84位。

 ☆好きな食べ物 リンゴ。嫌いなものはピーマン。

 ▽14歳で「一般の部」8強入り 現役選手では15年に伊藤美誠、平野美宇がともに14歳で8強入りしている。07年は石川佳純が13歳11カ月で4強入り。01年は福原愛が13歳1カ月で8強入りしている。

続きを表示

「大坂なおみ」特集記事

「羽生結弦」特集記事

2019年1月19日のニュース