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春の訪れ!!黒メバル100匹超え 6本バリでパーフェクト連発

[ 2021年1月27日 07:05 ]

6本バリに6匹のパーフェクトを達成した小室さん
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】春の訪れを前に“春告魚”メバルが活発に釣れている宮城県仙台湾で竿を出した。亘理・きくしん丸では、黒メバルがサビキ仕掛けの6本バリでパーフェクトが続出した。(スポニチAPC・菅野 順也)

“春告魚”として知られるメバル。「この魚が釣れるようになれば春が来た証拠」と一般に周知されているが、それは陸っぱりの話。船で狙う沖のポイントでは、冬場の今がハイシーズンだ。
 海中に小魚や甲殻類が少ない低い水温下では群れで集まる習性があり、数釣りの好機となるからだ。

 ナギの曇天。「メバルナギ」と呼ぶのにふさわしい絶好の海だ。きくしん丸の舵(かじ)を握る菊地憲吾船長が「今年は早期から型・数共に好調です。近況では束超えの日も珍しくないので当たり年と言えますね。釣り方は置き竿が基本で、追い食いを待つタイミングが釣果を伸ばす鍵ですよ」とにこやかに話す。

 航程40分で水深32メートルのポイントに到着。胴突きのサビキ仕掛けを投入した。

 「海底は天然の根なので根掛かりは少ないです。底から少しだけ上のタナを狙ってください」と菊地船長からアナウンス。開始から2カ所目のポイントまでは単発だったが、3カ所目で一気に食いが立った。私の竿も「ブルブル」「ガンガン」。追い食いを待つと、軽快に踊り続けた。

 黒メバル釣りは2回目という仙台市・工藤勇輝さん(29=公務員)は「私は魚の一番おいしい食べ方は刺し身だと思います。自分でさばくので帰宅してからも楽しめますね」とお目当ての“尺級”刺し身サイズを釣り上げた。

 工藤さんと同行の栗原郡・岩渕翔さん(30=公務員)は「魚が掛かって穂先が揺れるのがたまりませんね。全てのハリに掛かると達成感に満たされます」と6本バリにパーフェクト。

 この船の釣り物は何でもという名取市・武田質さん(62=会社役員)は「私は数よりサイズが基本です。サビキに付け餌も試しました。赤と緑に染めたイカ短にも大型が食ってきたよ。いろいろと工夫するのも面白さだからね」と型物の釣り分けを披露した。  

 開始から絶好調だったのは仙台市・小室政広さん(60=自営業)。「子供の頃に川でイワナ釣りを覚えてから釣りは私の人生になくてはならないものになりました。今では釣りのために仕事をしているようなものです」とパーフェクトの6点掛けが5回もあり、100匹超えの釣果だった。
 
海中にも春が訪れると黒メバルはイサダなどの餌を追って群れが散ってしまう。沖釣りの春告魚は今が狙い目だ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん丸=(電)0223(35)3552。午前5時半まで受け付け。乗合料金8000円(青イソメ・氷付き)。

 ▼当日の使用竿 がまかつ「がま船 シーファングマダイ 30―300」、道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」2号300メートル。

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