KANさん死去 高橋幸宏さん、坂本龍一さん、谷村新司さん、もんたさん…23年大物アーティスト悲報また

[ 2023年11月17日 10:45 ]

91年、日本レコード大賞にノミネートされたKANさん
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 「愛は勝つ」が大ヒットした歌手のKAN(かん、本名木村和=きむら・かん)さんが死去したことが17日、分かった。61歳。福岡市出身。葬儀はすでに親族とごく近しい人たちで済ませている。死因は明らかにされていないが、今年3月に日本では数十例ほどしか症例がない「メッケル憩室がん」を公表し、闘病していた。

 2023年は大物アーティストの訃報が相次いでいる。1月には1980年代にテクノブームを巻き起こした「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の高橋幸宏さんが70歳で亡くなった。死因は、脳腫瘍により併発した誤嚥(ごえん)性肺炎だった。約3カ月後の3月には、同じくYMOの坂本龍一さんが71歳で死去。死因は明らかにされなかったが、2020年に直腸がんと診断され、両肺などにも転移し、ステージ4と公表していた。音楽家としてだけでなく、83年公開の映画「戦場のメリークリスマス」に出演するなど、幅広く活躍した。出演もした87年公開の米映画「ラストエンペラー」では、米アカデミー賞作曲賞を日本人として初受賞した。YMOメンバーの2人を失った細野晴臣(76)は悲しみに暮れた。

 YMOと長年親交があった「シーナ&ロケッツ」のギタリストの鮎川誠さんも1月に74歳で他界。最後までロックを貫き「ロック葬」で送られた。 

 下半期に入っても訃報は続いた。7月には、日本のロック黎明(れいめい)期から活躍したバンド「頭脳警察」のボーカルPANTA(パンタ、本名中村治雄)さんが、肺がんによる呼吸不全と心不全のため73歳で死去。72年に頭脳デビューし、学生運動の嵐が吹き荒れる中で「赤軍兵士の詩」などが若者らの熱狂的な人気を集めた。

 10月には「アリス」メンバーで、名曲「昴―すばる―」などを生んだ谷村新司さんが74歳で亡くなった。急性腸炎と診断され、手術を受け療養していた。日本テレビ系「24時間テレビ」のテーマ曲「サライ」を加山雄三(86)とともに作るなど、稀代のヒットメーカーだった。

 10月にはさらに「ダンシング・オールナイト」の大ヒットで知られる「もんた&ブラザーズ」もんたよしのり(本名門田頼命)さんが大動脈解離で72歳で死去。ビジュアル系バンドの草分けのロックバンド「BUCK―TICK(バクチク)」のボーカル、櫻井敦司さんはライブ中に体調不良を訴え、救急搬送された病院で息を引き取った。57歳だった。

 11月には「X JAPAN」のベーシストのHEATH(本名森江博)さんが55歳で死去。YOSHIKIらメンバーは深い悲しみに包まれた。
 
 「シルエット・ロマンス」「たそがれマイ・ラブ」が大ヒットした大橋純子も73歳で亡くなった。食道がんで闘病中だった。もんたさんの訃報の際に追悼コメント出すなど、関係者によると「元気だった」だけに、音楽界にはショックが広がった。

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