デーブ・スペクター氏 宝塚歌劇団“過重労働問題”に「経営陣営もこのままでいいのかなときっと疑問を」

[ 2023年11月17日 12:46 ]

デーブ・スペクター氏
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 放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が17日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が転落死した問題について言及した。

 宝塚歌劇団が14日に宝塚市内で会見、劇団が依頼した調査チームの報告書では、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。遺族側がヘアアイロンの件で再検証を求めていることを問われた際、新理事長に就任予定の村上浩爾取締役(56)は「証拠となるものをお見せいただくようにお願いしたい」と答えた。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 デーブ氏は、劇団の過重労働問題に言及し「今まで水面下でいろんな指摘があったと思うんですが、今回、女性一人が亡くなられたのがきっかけでこうなった」と言い、「これ明らかに宝塚の経営陣営もこのままでいいのかなと、きっと疑問を持っている人もいると思う。みんながそもそも鉄道会社にいる人たちですから分かってますよ、労働っていうものが」と指摘。「(過重労働と)分かっているうえでやっているというのは、やり過ぎかなと思うんですよ。スケジュールを見るだけでも、いくらなんでも稽古とかやり過ぎ。なんでここまで過酷にしなければならないのか。それは規律が乱れないためなのかどうか分かりませんけれども、今の時代にちょっと合わないなという気がしますね」と自身の考えを述べた。

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