中居正広がWBC優勝の瞬間を生で見れなかったワケ 「ちょっとカッコつけた」

[ 2023年4月3日 16:12 ]

中居正広
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 タレントの中居正広(50)が1日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」(土曜後11・00)に出演。栗山英樹監督(61)率いる野球日本代表「侍ジャパン」が3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で14年ぶり優勝を達成した瞬間を見逃した背景と葛藤を明かした。

 中居は2017年の前回大会に続いて「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務め、TBS、テレビ朝日と試合を生中継したテレビ局の垣根を越えて1次リーグから決勝までの全7試合を熱くリポートした。日本時間3月22日に行われた米国との決勝では、試合前に取材した村上のコメントを2回裏の攻撃中に紹介した後は熱戦を邪魔しないよう配慮し、その後はあえて8回表までコメントせず。終盤にベンチとブルペンを行ったり来たりしていた大谷がマウンドに上がった9回表には「泥だらけのストッパー。泥だらけのリリーフピッチャー。初めてです」と短くリポートし「泥だらけのストッパー」は名言だと大反響を呼んだ。

 その後に出演したテレビで、世界一の瞬間を生で見ることはできなかったことを明かしていた中居。この日は「WBC。ちょっと遅いかもしれないけど…」と切り出すと、番組のほぼ全編に渡って大会やその舞台裏を回想。世界一達成の瞬間が近づいてきた際には、試合後のインタビューに備えてグラウンドが見えない場所に移動してはならなくなった事情に触れた。

 スタッフはそれでも「中居さん、見たいですよね?」と配慮。以前から自宅で野球中継を見ている時は“ただの野球好きのおじさん”だと公言し、芸能歴より野球ファン歴のほうが長い中居は「そりゃ生で見たい。リアルタイムで見たい」が本音だった。スタッフは「いいですよ、終わってからで」とまで気づかってくれたというが、ありがたく思いつつも即座に口から出たのは「僕、全然大丈夫です。行きましょ」。世界中が注目した「大谷VSトラウト」の対決も、世界一の瞬間も生で見ることを断念した。それは、何より視聴者に試合後のインタビューを届けることを最優先したからだった。

 「なんで(自分が)そういうふうに言ったか分からない」とすっとぼけた中居だったが、世界中から来ている取材陣のIDチェックなどで移動にはそれなりに時間がかかることを想定。「そんな潔くなかった。ちょっとためらったな」「ちょっとカッコつけた…見栄っぱりだったのかなぁ」と笑わせながらも、口から即座に出たのは「行きましょ」だったと明かした。

 「選手の声を拾いに行けるか行けないか。行っても拾えない時もある」と中居。スタッフの配慮を断ってまで移動を優先した結果、「村上選手しか聞けなかったのね。“一人しか聞けないじゃん!”と思ってる!」と悪ぶって笑わせたが、その村上のインタビューが終わりかけたころ、村上不在のまま侍ジャパンチームの記念撮影が始まりそうになった際にはさりげなく肩を叩いて知らせた姿もネット上で感動を呼んだ。また、栗山監督、ダルビッシュらが胴上げされている時には少し離れた場所でジャンプしながら手を何度も上げ、胴上げに“エア参加”している動画もSNSで拡散されており、世界一の瞬間は見逃しても大会を満喫したことと仕事をきっちり全うしたことは間違いないようだった。

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2023年4月3日のニュース