山田洋次監督 坂本龍一さん追悼 奇跡願うも「それはかないませんでした」

[ 2023年4月3日 14:11 ]

山田洋次監督
Photo By スポニチ

 音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日に71歳で死去したことが発表されてから一夜明けた3日、映画監督の山田洋次氏(91)が追悼のコメントを発表した。

 坂本さんは山田監督が監督を務めた映画「母と暮せば」(2015年公開)で音楽を担当。坂本さんは2014年7月に咽頭がんを患い、療養していたが、坂本さんも同監督の「男はつらいよ」シリーズの大ファンだったため、初タッグながらもオファーを快諾し、同作の音楽が復帰作となった。

 ▽コメント全文
 月刊誌に掲載されていた坂本さんの闘病記を、この著者に奇跡が起きて回復するのではないか、ぜひそうあって欲しいと祈るような思いで読んでいましたが、それは叶いませんでした。

 大江健三郎さんに続いて、世界中の人々に敬愛される日本の二人の優れた芸術家ーー反原発、反核の訴えを市民とともに行動したたぐいまれなお二人の死を、どれだけ多くの心ある日本人が惜しんでいることだろうか。

 「母と暮せば」という映画の作曲者として一緒に仕事をしました。

 大江さんは著作のなかで DECENCY という言葉をよく使われるが、坂本さんはまさにその意味で DECENT な人柄だったことを今しみじみ追想します。

続きを表示

2023年4月3日のニュース