「R-1」点数表示、制作のカンテレが“やらせ”否定 田津原Vは「自らの実力で勝ち取ったもの」

[ 2023年3月6日 22:55 ]

R-1グランプリの結果
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 4日に行われたひとり芸日本一決定戦「R―1グランプリ2023」のカンテレ・フジテレビ系による生放送で、点数表示に不具合があったとして6日、制作のカンテレが見解を発表した。

 同大会はカンテレが制作し、フジテレビ系列で放送。問題となったのは、ファーストステージで1番手として登場したYes!アキトの点数が表示された場面。Yes!アキトがネタを披露した後、審査員5人がそれぞれ採点し合計点は「456点」。司会者の背後に大きなモニターがあり、アキトは1番手のため「1位」の欄に表示されるはずだった。

 しかしその前に「田津原理音 470点」の文字が一瞬、モニターに表示された。田津原はファーストステージ470点でファイナルステージに進出し、きょんとの対決を制して21代目王者に輝いた。

 カンテレは「第一に、優勝された田津原理音さんをはじめ出場者の皆さまのファーストステージの得点、さらにファイナルステージでの決戦投票の結果は、生放送内での審査員の厳正な審査によるもので、リハーサル時に前もって審査をしていたことや、あらかじめ優勝者を決定していたという事実は一切ございません。制作側の不手際により、視聴者の皆様の混乱や不振を招き、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことについて。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪し、次のように説明した。

 「本番前に行った得点発表のリハーサル内の動作確認において使用した、仮のデータ『田津原理音470点』が、システム上に残っていたことに起因するものです。得点発表アニメーションの中でシステムエラーが起き、ファーストステージ最初に登場したYes!アキトさんの得点を送出する際、その仮の得点データを拾ってしまい、一瞬『田津原理音470点』という文字が映し出されたものです。こちらのシステムエラーの詳細な原因は判明しておりませんが、本来は起こるはずのない事象のため、、リハーサル時のデータを消去することはしておりませんでした。事後の検証によって、この現象は必ず起こるものでなく特定の条件の場合に起こることも確認いたしましたが、現在のところ、システムエラーが発生する条件確定など、原因詳細の判明までには至っておりません。なお、リハーサルの際に仮で入力した得点の合計が470点であり、それが田津原さんの得点と合致したのは、完全な偶然です」

 制作側の不手際により発生したものとし、「視聴者の皆様からの疑念を招くような不体裁を生放送中に起こしてしまったことは、大変遺憾であり、重ね重ね視聴者の皆様、関係者の皆様には心から深くお詫び申し上げます」「田津原理音さんの優勝は間違いなく自らの実力で勝ち取ったものであり、その真正性が疑われるような事実は一切ございません」とした。

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