「どうする家康」本多正信・松ケン「半蔵君へ」インスタに手紙 ネット感激「殿想い」鶏の餌のレシピも伝授

[ 2023年3月6日 05:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第9話。“最後の悪知恵”を閃く本多正信(松山ケンイチ)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は5日、第9話が放送され、徳川家康3大危機に数えられる「三河一向一揆」編が完結。一向宗側に寝返った家康の家臣・本多正信は三河追放となった。家臣団の嫌われ者・正信役を好演し、ドラマ序盤を牽引した俳優の松山ケンイチ(38)がオンエア後、自身のインスタグラムを更新した。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第9話は「守るべきもの」。松平家康(松本潤)は三河一向一揆を鎮圧。一向宗側の軍師だった本多正信(松山ケンイチ)を三河から追放した。

 弁明しない理由を問われると、正信は「過ちを犯したのは、殿だから。殿は、阿弥陀仏にすがる者たちの心をご存じない」「仏にすがるのは、現世が苦しからじゃ。生きているのがつらいからじゃ。殿が、おまえが、民を楽にしてやれるのなら、誰も仏にすがらずに済むんじゃ」「この大たわけが!悔いなければならぬのは、殿でござる」などと訴え。“裏切り”の理由が明かされた

 正信の過去も描かれた。8年前、正信(弥八郎)は大久保忠世(小手伸也)と敢えて盗賊に悪さを促し、尾行して一網打尽に。そこで遊び女になっていた幼なじみ・お玉(井頭愛海)と再会。体の具合がよくないお玉を寺内町に連れ戻したが、お玉は阿弥陀仏にすがりながら息を引き取った。

 “守るべきもの”は民と家臣だった。家康は「とうに悔いておる」「だが、この国を立て直さねばならぬ。そのために、過ちをすべて引き受け、わしは前へ進む」と涙の決意。正信は切腹や打ち首も辞さないが、家康は「本多正信、この三河から追放とする。二度と戻ってくること相ならぬ」の処分に留めた。

 本證寺の住職・空誓(市川右團次)と和睦したものの、家康は寺を元通りにする気はない。悩む家康に、正信は「寺があった場所は元の元は野っ原なり。元の野っ原に戻~す、でいかがかな」。“最後の悪知恵”を授けた。

 松山はインスタグラムに正信として“忍者の代表”服部半蔵(山田孝之)への手紙を記した。2人は第5話「瀬名奪還作戦」(2月5日)で初登場。正信は胡散臭い・イカサマ師、半蔵はあくまで武士・陰キャと双方ユニークな設定、松山&山田の豪華共演がSNS上で大きな話題を集めた。

 大久保忠世(小手伸也)が出向くと、正信は鶏の世話。そして、正信が渋る半蔵を口説き落とした。

 正信は「半蔵君へ この手紙を読む頃には、俺は三河にはいないでしょう。思えば、半蔵君には武士として色々と世話になりました。その色々とはこの紙には書き切れないほどですから、一つ一つのこと、俺は絶対に忘れません」と切り出し、半蔵への感謝と頼み事をつづった。

 「忙しいとは思うけど、また一つ、世話をしてほしいことがあります。薄々感じてると思いますが、そうです。鶏の世話です。俺が育てている鶏は、殿にとって大切な栄養源です。この鶏がいなければ、もしかすると殿は病に伏して、三河はボロボロになってしまうかもしれない。殿が元気でいてもらうためにも、鶏の肉、そして卵は本当に大事なモノです。本当に大事なモノです。2回書いてしまうほど、大事なモノなのです」

 餌のレシピなど飼育のコツを具体的に伝授し「そして何より重要なこと。愛情を持って接すること」と強調。「武士として、この仕事、受けていただくことに感謝する。皆さんにもよろしくお伝えください。正真正銘の武士 本多正信より」と結んだ。

 松山は「こんな感じの手紙を彼は書いていたのかは分かりませんが、本多正信はまだ見ぬ鶏たちに出会うため、旅立ちました。またいつか会う日まで。さらば…ッ!!」と家康や半蔵ら家臣団、視聴者との再会を誓った。

 コメント欄やSNS上には「半蔵さんへの素敵な手紙」「正信の手紙に感激だよ」「半蔵君に宛てたメッセージですが、殿へのラブレターにも見えたりします(笑)」「半蔵への手紙。楽しすぎてリアルに噴き出しちゃったよ」「殿を想う正信でもあり、農業に勤しむ松ケンらしい手紙。ベストフレンドフォーエバー!」などの投稿が38歳の誕生日(3月5日)祝福や再登場を待ちわびる声とともに続出。反響を呼んだ。

 “松山正信”は一時退場。史実としては、本多正信は出奔後に帰参。徳川家康の天下獲りに不可欠な男になる。

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