橋下徹氏 タリウムで女子大生殺害容疑で逮捕、毒劇物は「みんながネットで入手可能になっているのが現実」

[ 2023年3月6日 10:16 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。女子大学生にタリウムを摂取させ殺害したとして、殺人容疑で不動産賃貸業の男(37)が逮捕された事件について言及した。

 捜査関係者によると、殺害されたのは立命館大3年の女性(21)で、昨年10月11日に自宅で男と飲酒後に体調を崩し、翌日に心肺停止状態で大阪府内の病院に搬送され、同15日に死亡した。男は府警の任意聴取に「(女性が)『ぜんそくだから救急車を呼ばないでほしい』と言った」と説明。「飲酒後にせき込み、看病したが回復せず(浜野さんの)両親に迎えに来てもらった」とも話した。女性の死因はタリウム中毒による急性呼吸窮迫症候群で、吐しゃ物と尿からタリウムが検出された。府警は防犯カメラ映像やタリウムの専門家の所見などから、男が女性の部屋で2人きりの時間に摂取させたと特定。飲酒の際にタリウムを混ぜた可能性があるとみて調べる。2人は女性のアルバイト先で知り合ったという。

 橋下氏は、タリウムについて「毒劇物取締法というところに、いろんな毒劇物が指定されているんですが、譲り受けとかが完全禁止でないので、いろんなルールで…確かに厳格に管理とはいわれているんですが、その隙をついてどのように広がっているかっていうのを完全に把握できていない状況なんですよ」と指摘。

 「かつて大学生がこのタリウムで殺害された事件の時には、18歳と偽った形で入手していたとか、だから厳格に完全に管理されていなくて、昔はそれでも特定の人から入手しようと思うと、直接のつながりがないとできなかったんですが、やっぱり今はネットの世界で毒劇物がすごい売買譲渡されているんですよ」と言い、「だから僕は特殊詐欺の時にもおとり捜査みたいな形で捜査員がこのネットの世界に入っていくべきだというのが持論なんですけれども、この毒劇物に関しても、また薬物についてもネットの世界ではものすごい氾濫してますね。一応、厚労省は(管理を)やってるとは言ってるんですが、かつても研究者とかいろんな所から毒劇物が持ち出されたという事案がいくつもありましたから。今ネットによって、みんながネットを通じて入手可能な形になっているっていうのが現実ですね」と話した。

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2023年3月6日のニュース