藤井王将 名人初挑戦なるか A級順位戦最終一斉対局始まる

[ 2023年3月2日 09:40 ]

A級順位戦最終9回戦の一斉対局で稲葉陽八段と対局する藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が2日、静岡市で、第81期名人戦A級順位戦の最終9回戦一斉対局に臨んだ。6勝2敗で広瀬章人八段(36)と並び首位の藤井は、稲葉陽八段(34)と対局。10人が年度を通して総当たりし、渡辺明名人(38)=棋王との2冠=への挑戦権を争う戦いは午前9時、全5局が始まり、先手藤井の戦型は角換わり腰掛け銀に決まった。

 結果次第で4月開幕の名人戦7番勝負出場者が決まるものの、最多で5人によるプレーオフの可能性もある。広瀬は菅井竜也八段(30)と対局し、先手菅井の三間飛車に進んだ。持ち時間6時間で深夜決着予定。

 藤井が名人挑戦権を獲得し、7番勝負で渡辺を破れば、谷川浩司17世名人(60)が83年に残した21歳2カ月の最年少名人記録を40年ぶりに更新する。降級は0勝8敗の佐藤康光九段(53)と1勝7敗の糸谷哲郎八段(34)ですでに決まっている。

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