糸谷八段　豊島九段に敗れ、王将戦挑決リーグ12連敗「不名誉な記録は目指し続けないようにしたい」

＜王将リーグ　豊島将之九段×糸谷哲郎八段＞　豊島九段に敗れた糸谷八段（左）　（撮影・後藤　大輝）
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　将棋の第72期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）挑戦者決定リーグは28日、東西の将棋会館で2局を行った。糸谷哲郎八段（34）は豊島将之九段（32）に87手で敗れ、3敗。第69期から続くリーグでの連敗が12に伸びた。

　「そろそろ新記録ですよね。不名誉な記録は、目指し続けないようにしたい」

　第69期の3回戦で三浦弘行九段（48）に勝利して以降、勝ち運に見放され、リーグに復帰した第71期は6戦全敗。今期も2次予選からの出場で、連盟会長の佐藤康光九段（53）らから2勝して返り咲いた。

　初挑戦は消えたが、残り3局全勝すれば残留の可能性はある。「でも残留とか言ってる場合ではない。とりあえず1勝を目指したい」。同じ森信雄七段門下の兄弟子で、小説「聖の青春」の主人公・故村山聖九段が唯一タイトル挑戦した第42期からちょうど30年。周囲の期待も大きいだけに意地を示したい。