ナイツ・塙 漫才協会の存続を脅かす最大のしくじりとは?師匠のひと言で文化庁に怒られる「怖かった」

[ 2022年10月28日 22:09 ]

「ナイツ」の(左から)塙宣之、土屋伸之
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 お笑いコンビ「ナイツ」が28日放送のABEMA「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(後9・00)に出演。漫才協会の最大のしくじりを明かした。

 漫才協会の存続を脅かす最大のしくじりとして「助成金申請漏れ事件」を紹介した。漫才協会は文化庁からの助成金で運営をしていた。助成金の申請作業は大変ながらも漫才協会の師匠たちが毎年やっていた。しかし2017年、とある師匠がその申請作業を忘れてしまった。

 漫才協会の理事だった塙宣之に漫才協会の事務員から「これはまずいです。緊急理事会を開きます」と連絡が入った。その申請作業を忘れてしまった師匠から「この議題を理事会の最後の項目にしてくれ」とお願いされて、理事会は開かれた。

 最後の項目になる前に申請作業を忘れてしまった師匠は「寄せの時間だ」と退席しようとした。塙はその師匠をすぐに呼び止めて説明を促すと「すみません。忘れてました」と師匠のひと言。このひと言に「は?」と塙は怒りを覚えた。すると他の師匠から「俺、議員に知り合いがいるから言っておくよ」と助言して、理事会は終わった。

 そこから1週間後、文化庁からの呼び出しで塙を含めた理事3人が文化庁に行くと「永田町に圧力をかけましたか?裏から圧力をかけないでください!」と文化庁の人に激怒された。塙は「めちゃくちゃ怖かった」と当時を回顧した。

 文化庁の人は激怒した後に優しい口調で「本当にダメですよ。漫才協会さん」とその1年間は助成金をもらえなかった。その年は貯金をなんとか切り崩してギャラなどを渡したという。「議員に知り合いがいるから言っておくよ」と助言した師匠からは謝罪はなく「通った?」と連絡があったことも明かした。

 この失敗を生かして専門の会計係を雇って芸人が芸に集中できる環境を整える漫才協会の改革を起こすことにつながった。

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2022年10月28日のニュース