豊島九段、王将戦挑決リーグ、糸谷八段破り1敗キープ! 全勝羽生九段を追って永瀬王座と並ぶ2番手

[ 2022年10月28日 19:21 ]

<王将リーグ 豊島将之九段×糸谷哲郎八段> 糸谷八段を下した豊島九段 (撮影・後藤 大輝)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは28日、東西の将棋会館で2局を行った。豊島将之九段(32)は糸谷哲郎八段(34)を87手で下し、2勝1敗で4勝の首位羽生善治九段(52)を追う。服部慎一郎五段(23)は近藤誠也七段(26)に113手で敗れ、2敗(1勝)へ後退した。

 豊島―糸谷の戦型は羽生がリーグで2勝を挙げ、再流行の兆しがある横歩取りへ進んだ。豊島は45手目▲4三角成で、香との交換で銀損になったが、奪ったその香を2八へ打ち付け、53手目▲2二歩成と攻めをつなげて主導権を握った。
 
「研究したのが結構昔。一瞬形がバラバラなのでうまくまとめられればと思った」
 右辺へ飛車を転回させた61手目▲2五飛、さらに後手陣の急所である6三へ狙いをつけた65手目▲6六香辺りから形勢への自信を抱いたという。

 この日、自身と永瀬拓矢王座(30)、服部が並ぶ1敗勢は、服部が脱落して永瀬と並んだ。「他の対局も見てますが、自分の対局、将棋に集中することが大事。次まで時間があくのでしっかり準備して頑張ります」。11月22日の最終対局で羽生との直接対決を残す。第60期と第67期の2度挑んだ7番勝負はいずれも跳ね返された。王将位への思いを胸に次戦、11月11日の服部戦へ照準を合わせた。

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2022年10月28日のニュース