フジ朝の顔 永島優美アナ ダンスが性格を変えた「あんなに嫌だったのに…今では自分の武器」

[ 2021年6月6日 05:30 ]

ダンスのポーズを決めるフジテレビ・永島優美アナウンサー(撮影・尾崎 有希)
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 【夢中論】太陽のような笑顔がまぶしいフジテレビの永島優美アナウンサー(29)。4月期から新たにMCとなった「めざまし8」では、持ち前の明るさで日々視聴者に元気を届けている。今ではすっかり定着した特技のダンスも、実は嫌々ながら始めた習い事だった。そこにアナウンサー業につながる“原点”があった。(吉澤 塁)

 足を高く蹴り上げ、腰や肩をリズミカルに上下させる。BTSの大ヒット曲「Dynamite」を口ずさみながら体は激しく躍動。約3分間、青空の下で感覚を研ぎ澄ませながら踊るその表情には笑顔があふれている。

 「何回も曲を聴き込んで踊り込む。すると本番では頭がからっぽになって楽しく踊れるんです。口ずさみながら踊ると、より気持ちが乗りますね」

 小学1年生の時に始めたジャズダンス。中高でチアリーディング、大学でヒップホップと多様なジャンルに挑戦した。「大学4年生で踊り納めだと考えていましたが、社会人になっても踊るなんて。機会をくださることに感謝しかありません」。常にダンスと隣り合わせの人生だ。

 意外なことに幼少期は極度の人見知りだった。父親はJリーグのガンバ大阪やヴィッセル神戸のFWとしてチームをけん引し、サッカー日本代表としても活躍した永島昭浩氏(57)。「どこを歩いていても永島の娘と言われた。それが恐怖で、自分の知らない人に知られているのがとにかく嫌だった」と明かす。そんな姿を見かねた母親がダンススクールに通わせた。「嫌で仕方がなくて、泣きながら通っていました」と振り返る。

 転機は小学5年生。新しくできた友人が快活なタイプで、自身も徐々に明るくなった。その頃からダンスも楽しくなり、中学2年生時には仲間とチアリーディング部を立ち上げた。「私の性格が変わり、自分の苦手意識や恥ずかしさを取り払うことができました」。競技では常に笑顔を絶やさず、ポジティブに会場を盛り上げることが求められる。「それが今のアナウンサー業の原点になっていますね」

 温和な見た目と激しいダンスのギャップが視聴者の心をつかみ、今ではダンスキャラが定着した。昨年12月に公開したYouTube動画「BTSのDynamite踊ってみた」は再生回数700万回を突破。アナウンサーの動画再生数としては異例の数値だ。

 今春には公私で大きな変化があった。約5年間MCを務めた「めざましテレビ」を卒業し、新たに新情報番組「めざまし8」のメインキャスターとなった。プライベートでは3月に30代の同局社員と結婚。「日々情報を届けるなかで、結婚を経て説得力を持って発言できることも増えました」と力を込める。

 今では欠かせない日常の一部となったダンス。「あんなに嫌だったダンスが今では自分の武器になるなんて。だから根気強く通わせてくれた母には本当に感謝しています。父も私がこうして楽しく踊れるようになったことを喜んでいるようです」と両親への思いを口にした。

 いずれは子供を持ち、母として活躍するアナウンサーを目指している。「子供にダンスを習わせる?」の質問には「押しつけるのは良くないけれど…。やっぱり一緒に踊りたいですよね」。そう語る姿からは、娘思いで知られる昭浩氏によく似た温かさも伝わってくる。

 笑いが絶えないインタビューだった。常にその場を明るくする永島アナの存在感。今日もまた「おはようございます」の一言から、視聴者に一日を元気に過ごすエネルギーを届けていく。

 《「めざまし8」メインキャスター「学びの多い毎日」》「めざまし8」(月~金曜前8・00)では、俳優の谷原章介(48)とともにメインキャスターを担当。放送開始から約2カ月がたち「最初の1週間は心が折れそうでした。徐々に番組のスタイルにも慣れてきて、今では学びの多い毎日です」と語った。当初はスタジオ内で白熱する議論に入ることができず、放送後に後悔することもあったという。「徐々にですが、会話に入って視聴者の声を届けたり、自分の意見を述べたりできるようになりました。少しは成長できたかな」と手応えをのぞかせた。

 ◇永島 優美(ながしま・ゆうみ)1991年(平3)11月23日生まれ、兵庫県出身の29歳。関西学院大を卒業後、14年にフジテレビ入社。「パン」シリーズ9代目のMCを務める。「めざましテレビ」には入社1年目から関わり、16年からメインキャスターを担当。現在は「ジャンクSPORTS」などに出演。資格は漢字検定2級など。血液型A。

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