西川きよし“育ての親”沢田隆治さん追悼 「はやく顔の出せる芸人になりや」初対面時の言葉励みに

[ 2021年5月17日 16:10 ]

西川きよし
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 タレント西川きよし(74)が17日、16日に亡くなった番組プロデューサーで演出家の沢田隆治さん(享年88)を追悼した。

 沢田さんは1955年、神戸大を卒業し、朝日放送に入社。60年代に最高視聴率64・8%(関西地区)を記録した藤田まことさん主演の「てなもんや三度笠」や、現在も続く「新婚さんいらっしゃい!」などを次々に手掛けヒットさせた。

 70年代に東京の番組制作会社に拠点を移した。関西のお笑い人脈を駆使し79年、フジテレビ系で「花王名人劇場」をスタート。横山やすし・西川きよしを筆頭に、B&Bら人気漫才師を多数輩出。日本中に漫才ブームを巻き起こした。

 西川の追悼コメントは以下の通り。

 沢田さんと初めてお会いしたのは、私が17歳で吉本新喜劇・通行人Aをしており、白木みのるさんの付き人時代のころ、朝日放送制作の「てなもんや三度笠」のリハーサル室でした。沢田さんに熊の着ぐるみを着て出演する仕事をいただきましたが、本番終わり着ぐるみを脱いだときのことでした。沢田さんは私に「はやく顔の出せる芸人になりや」と一言おっしゃっていただきました。その言葉がこれまでの芸能生活を支えております。

 また家内のヘレンも朝日放送制作の「スチャラカ社員」でお世話になり、結婚式の披露宴にも来ていただきました。2年前に「てなもんや三度笠」の特番収録でお会いしたのが最後でした。どの現場にも誰より早く来て、熱心に遅くまで働く、一体いつ寝ているのだろうと感じさせるほどの熱意尊敬していました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

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