志らく「“さざ波発言”とは何だった?」 木村盛世氏が説明「『人命軽視』というのはピントがずれている」

[ 2021年5月17日 19:21 ]

落語家の立川志らく
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 落語家の立川志らく(57)が17日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月曜~木曜後3・30)に、太平洋横断の旅に出発したキャスターの辛坊治郎氏(65)に代わり、期間未定で月曜日の助っ人パーソナリティーとして生出演。新型コロナウィルス“さざ波”発言について、元厚労省医系技官で医師の木村盛世氏(56)に問いかける場面があった。

 事の発端は、内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大教授(65)が9日に自身のツイッターで、各国の新規感染者数のグラフを添付し「日本はこの程度の“さざ波”。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿したこと。多くの人がコロナ下で苦しむ中「笑笑」と記したことなどに対しインターネット上では批判が相次いだ。

 志らくが「私ごときが『人流を止めるのをやめた方が良い』とテレビで言う。私の言葉だと説得力がないから、木村さんの名前を出そうかなと思うんですよ。ただ、名前を出すとこの前の“さざ波発言”の高橋洋一さんみたいにね。叩かれたら『これ、私の言葉じゃありません。木村さんの言葉です』みたいな、あの“さざ波発言”は何だったんですか?」と問いかける。

 木村氏は「“さざ波”という言葉は、私がテレビなどで使ってきたものです。G7等の国では(日本と比べて感染者数が)50~100倍程度の大きな波がある。それに比べて、日本は極めて低く抑えられている。それを示しているのが、感染者数のグラフであって、死亡者数のものでないし、まして『人命を軽視している』というのは、ピントはずれてると思いますね」と説明した。

 また、木村氏は「グラフを見ると、日本は感染者数も死亡者数も抑えている国です。むしろ、この“さざ波発言”を叩くよりも、低く感染者数を抑えられているにも関わらず、医療ひっ迫を起こしている。そして、医療供給体制が伸びない、重症化対応がまずい状態にあるこそが“人命軽視”だと思います」と問題を提起した。

 志らくは「結局、高橋洋一さんが叩かれたのは最後に『笑笑』と居酒屋みたいなのを付けちゃったから、それがダメだったんでしょうね。グラフで笑っちゃうから『人命軽視』とか、そこに繋げていく人がたくさん出てきたってことでしょう」と、騒動をまとめた。

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2021年5月17日のニュース