桂文枝「テレビで一時代を作られた」 恩人で「新婚さんいらっしゃい!」生みの親の澤田さん死去悼む

[ 2021年5月17日 14:42 ]

桂文枝
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 落語家の桂文枝(77)が17日、自らのブログで、恩人であり、MCを務めるABCテレビの長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」の“生みの親”でもある、16日に88歳で亡くなった名プロデューサー・澤田隆治(さわだ・たかはる)さんの死を悼んだ。

 17日朝、「新婚さんいらっしゃいは、あるプロデューサーの思いつきで始まった」で書きだした文枝。「先生の訃報を昨日聞いて眠れませんでした。あまりに多い思い出。合掌。本当にお世話になりました。ありがとうございました」と感謝の気持ちをつづった。

 「抜擢してもらい、番組が始まった」「花王名人劇場ではたった一人会で1時間番組。一人だけで落語をやらせてもらった」「そして福娘発表会。一人の個性あふれるプロデューサーによって僕はどんどん世に出てゆくのであった」と自身を世に出してくれた恩人とのキッカケを語った。

 澤田さんについて「熱い人だった。舞台までその声が響き、とても気になったのを覚えている」「豪快かつ繊細。とにかく、笑演芸に詳しかった」と印象を語り、「笑芸に並々ならぬ情熱を注ぎ、テレビ局をやめた後も自分で制作プロダクション作り、テレビで一時代を作られた」「書き尽くせないほどに。一介のプロデューサーではなく研究者であった。とにかく、精力的だった」とお笑いブームを巻き起こし、数々の新しい番組を手がけたその功績に畏敬の念を示した。

 澤田さんと最後に会ったのは昨年11月、大阪・今宮戎の福娘発表会でだった。「去年の福娘でもお会いした。杖はついておられたがお元気だった」と語り、「去年もっと話しておけば良かったとほぞを噛む次第です」と悔やんだ。最後は「合掌。ありがとうございました。#桂文枝」と締めくくった。

 澤田さんは「てなもんや三度笠」などのヒット番組を手掛け、1980年代の漫才ブームの仕掛け人としても知られた。16日午前11時30分、東京都内の病院で死去。葬儀は近親者のみで行われ、喪主は次男啓介(けいすけ)さん。心筋梗塞で3月中旬から入院していたという。

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2021年5月17日のニュース