舛添要一氏が明かす森会長の功績「都民は森氏に感謝せねばならない」4584億円を2567億円に削減

[ 2021年2月9日 17:44 ]

舛添要一氏
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 元厚労相で前東京都知事の舛添要一氏(72)が9日、自身のツイッターを更新。3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視とも取れる発言をし、4日に東京都内で会見を開いて撤回した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の功績に言及した。

 舛添氏は「都知事に就任した私は、巨額の競技施設建設費に仰天した。そこで、各地の既存施設を活用して経費削減を図る方針を決め、組織委の森会長に他県知事や反対する各競技のNFを説得してもらった。おかげで、私の在任中に建設費4584億円を2567億円に削減できた。その点では、都民は森氏に感謝せねばならない」と投稿。

 続けて「各競技のNF(国内連盟)は、東京五輪を利用して豪華な施設を獲得しようとした。競技施設建設費を削減する方針の都知事の私にNFは猛抗議だ。都知事の私は「カネは天から降ってこない」とはねつけた。その勝手なNFを抑えてくれたのは森会長だ。人物を評価するときは長所も短所も総合的に見るべきである」と連続投稿した。

 森会長は4日の会見冒頭で「きのうのJOC評議員会での発言につきましては、五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現であったと、このように認識をいたしております。深く反省をしております。発言をいたしました件につきましては撤回をしたい。不愉快な思いをされた皆さまにはお詫びを申し上げたい」と陳謝。「辞任するっていう考えはございません」と辞任は否定した。その後、約20分間に渡って記者と質疑応答したが、記者が質問を言い終わらないうちに答え始めたり、女性記者の質問に「ちょっと悪い。(マスクを)取ってくれ。聞こえないんだよ」などと主張。「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」などと“逆ギレ”する場面もあり、国内外で批判が続いている。

 舛添氏は7日に「森会長の女性蔑視発言は批判に値するが、私が都知事時代に競技施設建設費を数千億円節約できたのは森氏のおかげだ」とツイート。「東京の施設代替を他県に頭を下げ依頼してくれた。肺癌の身で海外出張しIOCとの関係を構築」と五輪開催に向けた森会長の尽力についても触れ「一緒に仕事をした私は、評価すべき点も言う。今回、森氏の功績を語らない五輪関係者に絶句」と指摘していた。

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2021年2月9日のニュース