ナックル姫 “魔球”習得のヒントは国民的アイドルから

[ 2021年2月9日 11:44 ]

吉田えり
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 「ナックル姫」こと女子硬式野球チーム・エイジェックの吉田えり投手兼コーチ(28)が8日放送のテレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」(月曜後11・15)に出演。代名詞のナックルボールを投げるコツを、アイドルから得ていたことを明かした。

 ナックルを極めようと練習を続ける中、最初は投げ方をなかなかつかめなかったという吉田。しかしある日、モーニング娘。の「Ambitious!野心的でいいじゃん」のダンスをしながらキャッチボールをしていたところ、突然指の感覚が良くなり、不規則にボールが揺れ始めた。モーニング娘。のサビの振り付けが、横手からのリリース後、右腕を胸に引き寄せるという動作と同じことから偶然発見できたという。吉田は「ナックルは(指でボールを)弾く動きが大事。普通に投げると弾けない。マネしてみたら、ボールを弾くことができたんです」と振り返った。

 その後、独立リーグのトライアウトに合格。男子プロと一緒にプレーする史上初の女子プロ野球選手として大きな話題を呼んだ。退団後、さらにレベルアップを目指して渡米も極度の制球不振に陥ったという。「まさにイップスになってしまって、投げた瞬間にとんでもないところにいっちゃったんですよ」と明かした。

 帰国を決意したが、テレビの企画でメジャー通算200勝を誇るナックルボーラーのウェークフィールド(元レッドソックス)と対面が実現。結局、モー娘。からヒントを得たフォームは捨てることになったが、新フォームを編み出して復活。米独立リーグで公式戦初登板を果たした。さらに試合で適時打を放ち、米プロ野球で女性がヒットを打ったのは1950年代以来という快挙を成し遂げていた。

 「ナックルにこだわって諦めないでやっていてよかった」と振り返り、MCのオードリー・若林正恭(42)からは「野球人生も不規則に揺れ動いた人」とラベリングされていた。

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