嫌われすぎ芸人「誰も味方がいない」 相方を骨折させ「お前が悪い」 それでも救った相方は涙

[ 2021年2月9日 08:38 ]

ダイノジ
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 8日深夜放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月曜深夜0・15)に、お笑いコンビ「ダイノジ」の大地洋輔(48)、大谷ノブ彦(48)が出演。「後編」として、調子に乗った大谷がどん底まで落ちた当時を振り返った。

 NHK「爆笑オンエアバトル」で2年連続で年間獲得キロバトル数1位と勢いに乗ったが、大谷は「次は俺たち売れるんだ」と勘違いし、生意気の限りを尽くしたという。作家のネタのダメ出し中に口笛を吹く、打ち上げのビンゴで当たった番組のマスコット人形をいらねえとぶん投げたりしたほか、前説の仕事を放棄して帰ったことも。大谷は「伝説を作ってると勘違いしていた。夜中の生放送の番組で結果が出ず、テレ朝の偉い人を怒らせて偉い人に怒られたこともあった」と回想し、「藤井さん!本当にすみませんでした!恩を仇で返すようなことをして…」と生謝罪した。

 その後、相方の大地がエアギターで世界一に輝き大ブレーク。しかし、それが面白くない大谷は「じゃない方芸人」として扱われることが我慢ならず、ストレスをつのらせたという。しまいには、番組の収録で大地を思い切り投げ飛ばして骨折させ、3カ月スケジュールは真っ黒だったという仕事が全部飛ぶ最悪の事態に。「大きくやった方が面白いと思って、ストレスがたまっていたかもしれないけど、いつもより大きく投げてしまった。(自分が悪いのに)“受け身がとれないお前が悪いんだよ”とか言ってしまって…どうもすみませんでした」と大地に頭を下げた。

 仕事が激減し、ある日ついに「気が付いたらビルの屋上に立っていた」。その時の記憶がないというが「孤高のカリスマに憧れたけど、実際はただの嫌われ者という現実に耐えられなくなった。誰も味方がいないと」。その絶望の淵で思い浮かんだのが相方の大地。多くの芸人と交流がある大地は、誰と飲んでも相方の悪口を絶対に言わなかったという。その後、大地に「俺もイジられたい」と初めて相談した大谷。すると大地は「簡単、スベればいいんだよ」「他の芸人さんがなんとかしてくれる。いっぱいスベろう!」と励ましてくれたという。懐の広い相方へ「本当に感謝したい」とお礼を述べた。

 しくじりを反省して、さらけ出した大谷の姿に大地は涙。「しくじってるつもりはなかった。ちょっと遠回りしただけ。コンビ組んでよかったと思います」と語り、泣きながら耳でソバをすするネタを披露して笑いを誘った。

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