「鬼滅の刃」興収、史上最速300億円突破 歴代最高「千と千尋の神隠し」超え目前

[ 2020年12月15日 05:30 ]

「鬼滅の刃 無限列車編」の4D版ポスター
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 アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が13日までに観客動員2253万9385人、興行収入302億8930万7700円を記録。歴代1位の「千と千尋の神隠し」に続き、日本興行史上2作目の300億円突破を果たした。14日、配給の東宝とアニプレックスが発表した。

 しかも「千と千尋…」が253日かかった数字をわずか59日でクリアする驚異的なスピードで達成。歴代最高興収に躍り出るまで秒読み段階に入った。

 動員、興収とも徐々に落ち着きを見せ、公開館数は前週から34減って379館になったものの、12日から新たな入場者プレゼント「スペシャルブック」75万部を配布。主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹(29)ら声優陣のコメンタリートークや総作画監督による原画集などが収録されており、12、13日の週末2日間は動員65万5310人、興収9億3941万1200円とともに前週比約143%と再び上昇カーブを描き始めた。

 さらに今月26日からは全国82館で観賞料金が割高となる、体感型の4Dフォーマットでの上映も決定。4D入場者限定で30万人に無限列車切符風キーホルダーがプレゼントされるため、動員にさらなる拍車がかかるのは必至だ。

 「千と千尋…」は緊急事態宣言が解除された後の今年6月にリバイバル上映され、興収8億5000万円以上を稼いでおり、これまでの308億円から上方修正した数字が近く発表される見込み。それを含めても、今年は例年のように正月映画にハリウッドなどの大作が少なく強力なライバルが見当たらないため、“鬼滅列車”の勢いはとどまりそうにない。ますます加速して、早ければ来週にも不滅と言われた“千と千尋超え”が実現しそうだ。

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