歌舞伎関連の舞台で初 片岡孝太郎 コロナ感染で上演中の公演中止

[ 2020年11月23日 05:30 ]

片岡孝太郎
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 歌舞伎俳優の片岡孝太郎(52)が新型コロナウイルスに感染したことが22日、判明した。東京・国立劇場で上演中の「11月歌舞伎公演」(2~25日)の第2部に出演中で、同劇場が公表した。23日から千秋楽の25日までの第2部の全公演は中止となった。保健所の実地検査の結果を踏まえて判断した。

 8月に東京・歌舞伎座で歌舞伎公演が再開されてから、歌舞伎関連の舞台で感染者が出るのは今回が初めて。同劇場はこの日夕、名前を明かさずに出演者1人が感染したとして、第2部の上演を中止した。夜に感染者が孝太郎と公表した。

 孝太郎は22日に発熱の症状がみられ、PCR検査で陽性反応が確認された。現在は微熱で、当面自宅で療養する。孝太郎は21日のブログで名古屋の親友がコロナに感染したことを明かし、「一緒に気を付けましょう」とファンに注意を呼び掛けたばかりだった。

 第2部では孝太郎の父で人間国宝の片岡仁左衛門(76)らが出演する「彦山権現誓助剣 毛谷村」などを上演していた。濃厚接触者の有無については、関係者は「保健所の連絡を待っている」と話した。

 一方、第1部は25日まで予定通り上演する。「楽屋・舞台等の消毒を実施し、客席への影響はないことを保健所の実地検査により確認した」と説明。当初から1部と2部で出演者、スタッフを総入れ替えして上演していることもあり、保健所の許可が下りたという。

 ◆片岡 孝太郎(かたおか・たかたろう)1968年(昭43)1月23日生まれ、京都府出身の52歳。十五代目片岡仁左衛門の長男で、73年7月歌舞伎座「夏祭」の市松で初舞台を踏んだ。映画やテレビ出演も多く、13年公開のハリウッド映画「終戦のエンペラー」では昭和天皇役を演じたほか、NHK大河ドラマ「太平記」「真田太平記」などにも出演し俳優としても活躍。

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2020年11月23日のニュース