「エール」最終回 井上希美&小南満佑子は「モスラの歌」披露「尊敬の念」「光栄」異例の全編コンサート

[ 2020年11月23日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」最終回はコンサート。「モスラの歌」を披露する(左から)藤丸(井上希美)と千鶴子(小南満佑子)(C)NHK
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 今月27日に放送されるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の最終回(第120話)は、主演の窪田正孝(32)が司会を務める「『エール』コンサート」と題した特別編。劇中登場してきた作曲家・古関裕而さんの名曲の数々をオールキャストが全編15分にわたって歌唱するコンサートで、10月22日に東京・渋谷のNHKホールで収録した。本編のドラマパートは一切なく、朝ドラ最終回史上初とみられる極めて異例の試み。音楽の力を描き、本職のミュージカル俳優を多数起用した今作ならではの企画となった。ストーリー自体は前日26日、第119話で完結する。

 19日のバトンタッチセレモニーの際、窪田が「朝ドラ史上例を見ない終わり方」と予告したのはコンサートのことだった。3月30日のスタートからコロナ禍の影響による2カ月半の放送休止を挟んで8カ月、番組にエールを送ってくれた視聴者へ恩返しとなる歌のプレゼント。そして、古関氏への感謝の15分となる。

 朝ドラ通算102作目。全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 窪田や二階堂をはじめ、井上希美(28)小南満佑子(24)古川雄大(33)中村蒼(29)山崎育三郎(34)森山直太朗(44)堀内敬子(49)吉原光夫(42)薬師丸ひろ子(56)佐久本宝(22)松井玲奈(29)や子役らがNHKホールに勢揃い。それぞれがドラマのキャラクターとして全9曲を熱唱した。井上と小南は「とんがり帽子」「モスラの歌」を披露する。

 ▼井上希美(藤丸役)古関裕而さんの多彩な感覚に、改めて尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。どの曲も豊かな曲想で「この曲も古関さんなんだ!」といううれしい発見もあり、とても楽しみながら歌わせていただきました。「エール」最終話は、まるっと15分間、古関さんの音楽の世界です。参加させていただけて心から光栄でした。どうか皆さまに楽しんでいただけますように!

 ▼小南満佑子(夏目千鶴子役)記念すべき最終回、そして今回はコンサートという特別な回に出演させていただき、ありがたく思いますと共に、古関裕而さんの素晴らしい楽曲を、ついに私も歌わせていただくことができ、大変光栄に感じております。この作品と出逢い、私自身もたくさんのエールを頂きました。8カ月間、朝ドラ「エール」そして、千鶴子を応援し、愛してくださった視聴者の皆さまへの感謝の気持ちを込めて、最高に素敵な最終回となりますように!皆さま、是非ご期待ください。

 【「エール」コンサート曲目】
 (1)「とんがり帽子」(古川、井上、小南、子役)
 (2)「モスラの歌」(井上、小南)
 (3)「福島行進曲」(古川)
 (4)「船頭可愛や」(山崎、ギター・中村)
 (5)「フランチェスカの鐘」(堀内)
 (6)「イヨマンテの夜」(吉原)
 (7)「高原列車は行く」(薬師丸)
 (8)「栄冠は君に輝く」(森山、山崎)
 (9)「長崎の鐘」(二階堂ほか全員、指揮・窪田)

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2020年11月23日のニュース