「エール」山崎育三郎VS古川雄大のアドリブ舞台裏 奇想天外“発声対決”「まるで剣を構えた侍が対峙」

[ 2020年6月23日 08:20 ]

「エール」山崎育三郎インタビュー(下)

連続テレビ小説「エール」。発声練習で張り合う御手洗(古川雄大)と久志(山崎育三郎・右)(C)NHK
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 「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「エリザベート」などの名作を彩るミュージカル俳優の山崎育三郎(34)がNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)にレギュラー出演。音楽学校の“プリンス”をキザに好演し、視聴者を魅了している。今週は歌手デビューをめぐり、ミュージカル俳優の古川雄大(ゆうた=32)と火花。2人の発声練習はアドリブを交えた「奇想天外なシーン」「まるで剣を構えた侍が対峙するよう」と予告した。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 朝ドラ初出演の山崎が演じるのは、裕一の小学校の同級生・佐藤久志。のちに東京の音楽学校を卒業し、歌手に。裕一、作詞家の村野鉄男(中村蒼)とともに「福島三羽ガラス」と呼ばれる。父が県議会議員という裕福な家の息子。小学時代は「存在感はあるのに、気配を消すのは得意なんだ」。モデルとなったのは、戦時歌謡から「イヨマンテの夜」などの歌謡曲で知られる歌手・伊藤久男氏。実際に古関裕而氏の親友だった。

 今週は、久志と音の歌の先生・御手洗(古川)がコロンブスレコードの歌手オーディションに参加し…という展開。

 山崎は「御手洗役の古川雄大君は、ミュージカル界でともに頑張ってきた仲間です。プライベートも含めて長い付き合いがあるので、今回も2人であれこれ相談しながら収録に臨みました。是非見ていただきたいのは、久志と御手洗が発声練習をする場面ですね。僕たちもアイデアをを出しながら収録したシーンなんです。久志と御手洗は最初、別々の部屋で発声練習をしているのですが、そのうち相手の声がしてきて、発声しながら近寄っていく。最後には、まるで剣を構えた侍が対峙するように、両者見合いながら発声を続けるという奇想天外なシーンになっています!」とアピール。

 「実は、久志と御手洗がにらみ合う場面は古川君とアドリブを交えながら演じている部分が多いんです。ミュージカルならではの立ち振る舞いを生かすことで、久志と御手洗の個性のぶつかり合いを、より面白い形で表現できたのではないかと思っています。是非見ていただきたいですね」と呼び掛けた。

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2020年6月23日のニュース