手を握ることもできず…大和田美帆「17日間、私と父は何も出来ませんでした」

[ 2020年4月25日 05:30 ]

岡江久美子さん
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 23日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去した岡江久美子さん(享年63)の長女で女優の大和田美帆(36)が24日、ブログで母の急逝を悼んだ。岡江さんが入院した6日から一度も会うことができず、「17日間、私と父は何も出来ませんでした」と悔しさをにじませた。

 「最愛の母が本当に亡くなってしまったとまだ、実感できずに娘の寝顔を見ています」。悲報から一夜明けた24日昼ごろ、美帆は胸の内をブログで明かした。つづられたのは、こみ上げる無念さだった。

 岡江さんの入院以来、美帆は自宅待機しながら回復を願っていた。亡くなった連絡を受けても、病院に行くことや会うことはできなかった。「近くに行って手を握ることも、母が好きだったミュージカルの曲や可愛がってくれた孫の声を聞かせることも出来ませんでした」。できることは、遺骨を待つことだけだった。

 23日早朝に岡江さんが急逝した後、父の大和田獏(69)は病院で遺体と対面した。関係者によると、感染防止のためガラス越しで顔を見る形だった。病院の判断で許可されたとみられるが、これはまれな対応だ。都内の葬儀業者は「コロナで亡くなった方のご遺体に遺族が対面できたというケースは聞いたことがない」と説明した。

 美帆は最後のお別れができなかった。岡江さんは美帆の長女で4歳の孫娘の成長を楽しみにしており「長生きしたい」と語っていた。だが、それもかなわなくなってしまった。「コロナウイルスは、本当に恐ろしいです。私たち家族のような悲しい思いを誰にもしてほしくありません」。感染防止を心から訴えた。

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