堀ちえみ 舌がん早期発見の機会逃し「悔しさが何度も込み上げてきました」

[ 2020年3月18日 20:25 ]

タレントの堀ちえみ
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 女優でタレントの堀ちえみ(53)が17日、テレビ朝日「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(後7・00)に出演。舌がんを早期発見する機会を何度も逃していたことを明かした。

 番組では堀の舌がん発覚に至るまでの経緯を順を追って説明。まず2018年5月、堀は舌の裏側にピリッとした痛みを感じた。そこには0・5ミリ程度の小さな突起が。堀はこれを口内炎と判断し、気にも留めなかった。しかし、口内炎は基本的にくぼんでいるものだが、この時は真ん中が少し膨らんでおり、結果的にこれが舌がんの“卵”となった。

 普通の口内炎であれば2週間で自然治癒するはず。症状が1カ月も長引いている時点で異常を疑うべきだったが、堀はそのままにしていた。ただ、堀は関節リウマチの薬を服用しており、副作用として口内炎ができやすいことを把握。「私の中ではリウマチのお薬の副作用と思っていた」という思い込みが、さらに判断を遅らせてしまうことになった。

 夫に紹介された歯科医でレーザー治療を受け、患部を焼く治療を受けた堀。痛みが若干和らいだが、8月にはできものの周りが硬くなり隆起し始める。これは“がん化”している時の特有の症状。痛みも強くなっていたが、それでも堀は医者にかからなかった。

 これまでに堀は出産を5回経験。さらに数々の病気を患っており、多少の痛みでは弱音を吐かなくなっていた。堀は「痛みに耐えてしまう体と精神がいい意味でも悪い意味でも備わってしまっていたんで…」と、皮肉にも自身の我慢強さを嘆くことになってしまった。

 11月になると知らぬ間に4キロも体重が落ちていた。この辺りで舌がんを意識するが、かかりつけの歯科医が「悪性ではない」と判断したことで、堀は安心してしまった。しかし、舌は厚みを増ししこりを感じるまでに変化。普通に出ていた言葉も出なくなっていた。

 2019年1月、睡眠中に激痛で目を覚ますと布団に血液が。臭いをかぐと“生ごみが腐ったような異臭”を放っていた。携帯で症状を検索すると舌がん患者の情報が表示された。これを見た堀は「あぁ、もう終わった」と感じたという。ここで初めて口腔外科の専門医を訪ね、言い渡されたのは舌がん・ステージ4(リンパ節への転移)だった。医師に「初見で分からないものなんですか?」と聞くと「(研究を重ねているだけに)もっと早い段階で分かります」との返答。その言葉を聞いて、堀は「悔しさが何度も込み上げてきました」と悔いていた。

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2020年3月18日のニュース