渡辺明王将、7番勝負前に異例の注文 対局場の障子は…

[ 2020年1月11日 20:08 ]

王将戦第1局を前に対局場検分を行う広瀬八段(左)と渡辺王将(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 渡辺明王将(35)に広瀬章人八段(32)が挑む第69期大阪王将杯王将戦7番勝負の第1局が静岡県掛川市で12日から始まるのを前にした11日、対局場検分が行われた。今回で7番勝負開催が11回目となる対局場・掛川城二の丸茶室で行われた検分では、両者が盤駒や室温、部屋の明るさなどをチェック。7番勝負開催実績も豊富な対局場では両者からの要望も比較的少なく、素通りされることももあるが、渡辺が異例の“注文”を付けた。

 過去10度の掛川対局では、地元の学生が見学する1日目朝以外は12畳ある対局場の障子を寒さ対策のため2台あるストーブと共に設置。ところが渡辺は、木造平屋建ての室内から望める日本庭園の眺望を惜しみ、「昼食休憩の時に(障子を設置するか)決めていいですか?」と判断を保留。広瀬は無言で同意を示した。

 2010年の第59期第3局では日本庭園に出没した猫の鳴き声に、当時の羽生善治王将が驚く場面もあった掛川対局で、早くもよりよい対局環境を求めての駆け引きが始まった。

続きを表示

2020年1月11日のニュース