滝川英治「ありのまま書いた」初エッセイ発売 いとこ滝クリにも「是非読んで」

[ 2020年1月11日 13:48 ]

初エッセイの発売記念お渡し会に臨んだ滝川英治
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 俳優の滝川英治(40)が11日、東京・八重洲ブックセンター本店で初エッセイの発売記念お渡し会に臨んだ。

 エッセイは「歩 -僕の足はありますか?」(主婦と生活社)のタイトルで、17年9月にドラマ撮影中の事故で脊髄を損傷した思いなどを執筆。葛藤や苦悩しながら事故を受け容れ、新しい夢へと歩み始めている姿を綴っている。

 ファンと直接触れ合ったのは事故後初めて。「この本は僕がケガをして2年弱、家族だったり、いろんな方々の支えであったり、ありのままを書かせてもらいました。こういう形になることができて大変うれしく思います」とあいさつ。この日に向けて、口にくわえたペンで1冊1冊にサインを書き込んできた。

 車いすの滝川は、「四肢麻痺で、胸から下の感覚は無くて、実際に動くのは左がちょっと肩は動かせるんですけど。肩より下の、指が動いたりとかは今は出来なくて。足とか下半身の感覚も無くて」。週に4日は自宅で訪問リハビリを受け、週1日は病院へ行き、「土日以外はリハビリで体を動かしています」と近況を伝えた。

 手術して3日後には母親に「出版したい」と思いを伝え、「ケガをしてから毎日のように日記を書いておりまして。明るい未来を描くことを意識して生きてきました」とも。事故から2カ月後ぐらいには「口で携帯とかを触れるようになった」といい、1年後には出版の話が具体化。一番の支えは「ファンの方」で、ブログなどへの書き込みを通して「たくさんの勇気をもらった」と感謝した。

 活動再開には反対もあったそうで、姉でファイナンシャルプランナーの目黒陽子さん(44)については「正直、僕がブログに書いたり、僕が仕事をすることをあまり良くは思っていなかったんです。もちろん弟のことを一番に考えてのこと。体力的に大丈夫なのか。負担になるんじゃないかと」と心配してもらった。

 従姉でフリーアナウンサーの滝川クリステル(42)は昨年8月に小泉進次郎環境相と結婚。今月中にも第1子を出産する。エッセーでは、クリステルから事故後に励ましてもらったことも紹介。この部分については「もちろん読んで頂いてます」とした上で、完成した1冊は「まだ渡していないですね。是非読んでは頂きたいなと思います」と笑顔。

 今後については、「2020年になったんで、まずはパラリンピックに関わるお仕事をさせていただきたいなというのが一番の目標。もっと世の中に魅力を伝えていきたい。パラアスリートの方々とお話をさせて頂くと、僕と凄く共通する部分があって」と目標を掲げた。

 一方で「絵本も作成中。これから明るい未来を担う子どもたちに向けて作成中です」と明かし、前向きな姿に涙ぐむファンも見られた。

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2020年1月11日のニュース