73歳の堺正章“人生最後のかくし芸”に挑戦「実は1回も成功しないまま本番だった」

[ 2020年1月11日 05:20 ]

タレントの堺正章
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 タレントの堺正章(73)が10日放送のTBS「中居正広のキンスマスペシャル」(金曜後8・57)に出演。最後のかくし芸に取り組む様子が放送された。「曲独楽」「テーブルクロス引き」など様々な技を見事にこなし“ミスターかくし芸”として、その名をとどろかせてきた堺。今回、番組の企画として新たなかくし芸に挑んだ。

 選んだ演目は「シガーボックス」という芸。3つ以上の木箱を使い、ジャグリングを行うパフォーマンスだ。基本技、中抜き、ナイン・バランス、最高難易度演目と4つのプログラムを披露することになった。堺は「よもやそんなことはもうないだろうと思っていた。これで最後だと思うよ」と意気込みを語った。

 基本技は講師も驚くほどのスピードで技を身につけていく堺。ただ「踏ん張りが効かないのよ。スクワットみたいで」と見た目以上に負担がかかることがわかり「こんなきついと思わなかった…」とため息。「思ってた以上だね。やっぱり老いを感じるね」と過去の自分とのギャップに苦しんでいる様子だった。

 わずか10日間しか練習期間がない今回の挑戦。過酷なスケジュールで取り組む堺にスタッフは「頑張るモチベーション」を尋ねる。堺は「うまくいったときにね、褒められたいんだね」と一言。「こういう見てもらえる仕事で、一つのものが成功して相手の心をグッとつかめた時の快感。やってる演者しかわからないんだけど(芸の神が)降りてくる時があるんだよ…」と語り「今回は降りてきそうにない」と笑いを取ることも忘れなかった。

 いよいよ本番当日。基本技は難なくこなし、次に難所であった左手中抜きを攻略。勢いに乗った堺は、9つの木箱を積み上げてのバランスを取るナイン・バランスも成功させる。

 最後はテーブルに置かれた木箱を一つずつ追加し挟んでいくという大技。最終的には13個もの木箱を両手に収めるもので、途中一つの木箱を落とし苦い表情を見せるが、12個までは成功。木箱を挟んだ状態で徐々に床に近づいていく堺。「どうするんだろう…」と共演者の声が漏れるなか、なんと木箱を全て地面に置いてから挟むという“落ち”をつけた。

 終了後、大盛り上がりとなるスタジオで、MCの中居正広(47)「実は1回も成功しないまま本番だったんです」と話す。堺は「これはテレビ用に言うんじゃないけどね、本番が1番うまくいったよ。最高ですよ!」と達成感を噛みしめていた。

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2020年1月11日のニュース